2011年11月19日土曜日

沖縄へ梅もどき干しを。


先日、沖縄料理のデモストレーションと試食会があるというので「やすらぎ」という日本風の高級リゾートホテルに行って来た。

泊まりで普通に一人3万円とかするところで、ちょっと無理をしても無理できない金額(泣)
それでも面白そうなイベントだったので、タダで料理が食べられる、というところだけを期待して行って来た。

沖縄の宮廷料理っていうのかな?の先生で、やまもとあやかセンセって方が弟子を従えてフランスドイツ(うろ覚え)をまわってこのスウェーデンに沖縄料理を広めにやって来た。

センセはほとんどの作業を「手」を使ってらして興味深かった。もちろんゆでてるときとかは菜箸を使うけど、塩を入れたりとか調味料も目分量だし、いかにも「プロ」でかっこ良かった。

テキストとして分量も書かれていたけど、お弟子さんが苦労して量ったとのこと。いや〜ご苦労様です。その苦労がうかがえました。

んで、そのあやかせんせに、こともあろうに、私が今年の秋に作った「梅もどき干し」をあげちゃった!

暇があったら書くけど、今年の夏(笑)、義母の庭で取れた梅だかプラムだか杏だか知れないもので梅干しならぬ梅もどき干しを作ったのだった。だって義母は今年引越をするのでもうあの梅もどきはタダでは手に入らない。梅干しもこっちで買うとすごい高いし、せっかくなら作ってみようか、と思いついたもの。

ネットでもヨーロッパ在住の女性が作り方をブログに書いていて、やる気が起きた。実際は南高梅干しくらい大きくて、柔らかく、しっかりすっぱくしょっぱくできました!!わけですよ。

だから、「海外に暮らしてる日本人はこうやってない知恵絞って日本食に接してる」ってことを伝えたかった。実際は持って行く時に箱に入れなかったせいでちょっとってか、かなり潰れてしまったんだけど、味はなかなかだったと思う。沖縄の人もスッパイマンとかあるから梅干しは食べるかもしれないと思って、お裾分けしてみました♡料理の大先生に自分の作ったものをあげちゃうなんて、なかなか海外じゃないとできません!(笑)

気に入ってくれるといいな〜ベランダで干した、ストックホルムの梅もどき干し。

そうして、それが功をそうしたのかわからんが、最後のお土産抽選で素敵な日本グッズ「風呂敷」が当たっちゃった!!わ〜い!!でも私は何枚も風呂敷は持ってるし見た目が素敵に包装されていたので、家族の「クリスマスプレゼント交換会」時にこっそり持って行く予定。(笑)風呂敷はまったくスウェーデン人に理解されてなくて、使い方も分からないから結局プレゼントしても使ってもらえないんだけど、あれなら「飾り」として飾ってくれそうだ。いや〜よかったよかった。

梅もどき干しは、近所の日本人奥様にも劇的に褒められた逸品でございます。ぜひこちらにお越しの際はご試食くださいませ。

2011年11月12日土曜日

マイティウクレレ!!


日本より一ヶ月先にストックホルムにやってきた「マイティウクレレ」の映画。いや~一度こっそり見てたけど、やっぱり気持ちが「上がり」ますな!!

TシャツとDVD買って、気持ち半分ドネーション。こういうお金は絶対めぐりめぐって必ず戻ってくるのがウクレレなんだよなあ。

映画を見ると、あれあれ、結構日本での撮影部分が省かれてます。やっぱね。英語圏の世界のお話…というのはいなめない。DVDにはたくさん省かれたシーンがあるらしいので、日本の出演者達を拝めるそっちを楽しみにします。リージョンフリーじゃなかったらどうしよう。ガクブル。

もとい。
もともとスウェーデンには日本の14分の1の人数しかいないから、スウェーデン人が一人このイベントに来たとすると、日本では14人が来た事になる。そう考えると、結構な人数がたった一夜の上映会のためによく集まったなあと感激。30人くらいかなあ。

映画のあとはこちらでウクレレ弾いてる三バンドが軽くウクレレを演奏。一人はその夜スウェーデン語で書かれたウクレレ本を売ってたおじさん。もちろん買いました。サインしてもらう時「AYA」ってだけの単語が上手く伝わらなくて名前なしのサインになったけど。どこがわからなかったのか、問いつめたかった。「アーイィーアー」って何度も言ったのに!!!プンプン!!

さらに、映画にもちょっぴり写っているスウェーデンのパンクウクレレ少女。こちらでパンクな格好の若者がすっごく多いけど、結構パンクをキープするのも大変そうです。こっちでは。タトゥーしてるくらいじゃ全然パンクぽくない。だってこっちじゃほとんどの人が何かしらタトゥー彫ってますもんで。

さらに写真の「FU *K」(ちゃんと打てた!!)というウクレレのバンドのおじさんたち。何故か丘の上の王子様と同じスカート履いてました。(笑)でもスウェーデン人です。詳しく聞かなかったので、今度ゆっくり問いつめてみます。一人ボーカルで飛び入り参加のおじさんは、いつもは二人で弾いているので、この日は大勢をバックに嬉しそうに歌ってました。

お手伝いもしっかりして、最後は2〜3曲皆でウクレレ弾いたんだけど、映画監督のトニーさんが「スウェーデンの音楽はコードが多くて大変だね!私なんか2コードでしかウクレレ弾かないよ!」とか言ってました。でも大合唱。(笑)スウェーデン人は多分私が考えてるよりずっと歌が好きだと思います。しかも、一人づつが歌うカラオケじゃなくて、皆で合唱する感じ。もちろん知らない曲だったけど楽しかった。

来月は渋谷にも行くとか。ただイギリスと同日上映なので、トニーさんが日本に行けるかはわからないとのこと。映画にも映ってる「私吉村さんの友達です」って言ったら、「OH〜Yoshimura-san!」って喜んでた。私のダーリンが吉村さんのことを知ってたことを知らなかったのでちょっとびっくりしたんだけど、すでに超有名人ですよ、電飾ウクレレ吉村さん!!(笑)

ともあれ、これから買ったソングブックで、スウェーデンの歌と有名な曲のスウェーデン語訳、ってのをウクレレで練習していきたい。やっぱり本格的にスウェーデン人と仲良くなるには、あの大合唱に参加することが必須なのだ!!

2011年11月8日火曜日

耳にスウェーデンのおばあちゃんを。


ひとまず一回目の課題提出終了。

何か、本当に「提出分の課題」しかやってなくて不安。本当は一通りお勉強のガイドに沿って課題をこなし、その中で提出する課題をセンセに送るんだけど。そんなことやってたら、本当に22週間ないとできません。あとで飛ばしたところを数十年かけて埋めていくんだろうな…。

さて、先日読んだ課題の本。本のリストはほとんどが有名なスウェーデン人作家の有名な本だから、日本語訳もあるんです。で、めっちゃズルして、国際図書館からまずリストにある本の訳本をさがし、それを読書課題本にしました。めちゃずるがしこいAYAさん!!

で、最初にスウェーデン語版を20ページくらい読んで、そのあと日本語訳で読んだのですが、のめり込んでしまいました。ついね。結局日本語訳を一気読みしてしまい、ラストに大衝撃。も〜嫌だこの作家。悲しさが、なんか胸がきゅーってなる悲しさなのね。切ない。

というわけで、CDも借りて来た。お話を聞くってのは課題にはなかったけど。(笑)このLjudböckerまたはHörböckerといういわゆるオーディブックはスウェーデンですごくはやってて、ダーリンもよく図書館にいってはサスペンスもののLjudböckerを借りて来て自分のiPhoneに入れて通勤時に聞いてます。音楽じゃないのね。へ〜。

で、この私が借りて来たLjudbokenはさ、なんと作家のアストリッドリンドグレーンさん本人が録音してるんだよね!!すごいんだよね!!何か自分のおばあちゃんが話してるみたいなんだよね!つば飲んでる音とか紙をめくる音とかも入ってるんだよね!ちょっと感動した。幸い彼女にはあんまり発音になまりがないので(習ってるスウェーデン語の発音って意味で)聞きやすい。でも全部でCD5枚、約5.5時間とありますよ…全部聞けるかな(汗)

残念ながらiTunesにはなかったけど、スウェーデン語を学んでる人にはちょっといい教材かもしれない。スウェーデン人とも話が合うし。ダーリンも45年前に読んだ、とか言ってたし。(笑)手に入れられる機会があったらおすすめします。旅行でスウェーデンに行くにしても、図書館にパソコン持って行ってその場でインストールすれば借りる必要もないしね。

発音の練習のためにも聞き込む事にします。最後また泣きません様に…。(祈)

2011年11月7日月曜日

悲しいお話と魔法の液体。


アストリッド・リンドグレーンさんという作家がスウェーデンにはおりまして、彼女の作品は、それはそれは国民中から愛されていたのでした。

スウェーデンに移民してくる人々は、スウェーデンの歴史を習い、スウェーデンの風習を習い、スウェーデンの愛するものを勉強するのでした。

ある、遠い東の国から来た少し盛りをすぎた女の子(笑)がスウェーデンにやってきました。スウェーデンに昔から住む巨人(笑)と結婚するためです。そして、スウェーデンの言葉を学校で勉強しますが、いくら勉強しても先生からは卒業テストを受けることを許してもらえないのでした。

そこで彼女は、スウェーデンでお友達になった同じ国の人から、魔法の学校の事をこっそり教えてもらいました。その学校は、学校に行かずに、自分の家で勉強して、ネットと言われる網の中に宿題を入れれば寝ているうちに宿題は遠くにすむ先生に届き、宿題を見てもらえるという風なのでした。

女の子は大層喜び、自分の家で勉強し始めました。しかし、けっしてその勉強は簡単なものではありませんでした。6週間の間に、先生にみてもらう宿題と、スウェーデンの言葉で書かれた本を2冊も読まなければならないのでした。

女の子はたくさんの本の中から、アストリッド・リンドグレーンという女性の書いた子供向けの本を読み始めました。それは、とても悲しく、そして胸に残る素晴らしい物語なのでした。

そして女の子は、遠い東の国に住んでいた時に飲んでいた、白く粒から作った魔法の液体の味が忘れられず、スウェーデンでその魔法の液体を自分で作ることに密かに成功したのでした。

女の子はその魔法の液体を飲みながら、アストリッド・リンドグレーンさんの書いた「Bröderna Lejonhjärta(邦題:はるかな国の兄弟)」という本を読み始めました。

するとどうでしょう。始まりがあまりにも悲しかったのか、魔法の液体の魔法が強すぎたのか、女の子は途中で自分でも驚くほど声を出してわんわん泣き始めてしまったのでした。

これには、一緒に住んでいた巨人もびっくりしてしまいました。巨人もこの魔法の液体を飲んだのですが「美味しくない」と言ってあまり飲みませんでした。しかし、巨人はこのお話を知っていたので、女の子に「このお話は悲しくないよ、悲しいけれど、とってもよいお話だよ」と言い聞かせてくれるのでした。

女の子はその日は本を読むのをやめ、ベッドでぐっすり眠りました。次の朝目を覚ますと、巨人は四角い石でできた山へ柴刈りに行ってしまったあとで、しかも朝ではなくお昼でした。(笑)なぜか魔法の液体のせいで頭がしくしくと痛みます。しかし、女の子はよく眠れたおかげで元気になったのでした。

そして、なぜ昨日の夜、そんなにも悲しかったのか考えてみることにしました。すると、すぐに原因がわかりました。それは、アストリッド・リンドグレーンさんの言葉の魔法なのでした。彼女のお話はとても不思議なお話ですが、なぜか誰かが死んだり、行方不明になったりする時、新聞やラジオといった公共のマスメディアを使うのでした。おかげで女の子は、そのお話がアストリッドさんが作ったお話だと知っていても、お話の中に出てくる素敵なお兄さんが死んでしまうところを読むと、本当に大事な人が死んでしまったかのように感じてしまうのでした。

女の子は「恐るべしスウェーデン人作家のテクニック」と思いながら、今度は魔法の液体なしでお話を読み始めました。今度はきっと、女の子も巨人に心配させる事なく読み終えることができるでしょう。
おしまい。

2011年11月5日土曜日

怒れる大工達、セルフ構築。


今、もうすでに目が回り始めてる。
忙しくてどこから手をつければいいのか分からない状態だ。
めちゃパニクっていると、旦那が「Arga snickaren(アーガスニッカレン)だね」という。
これは、スウェーデンのテレビ番組で私も時間があるときは見ている数少ないスウェーデンの番組だが、家を自分たちで直そうとするが全く計画性がないために住めない状態になっている家を、アーガスニッカレン(怒れる大工)が怒りながらしかりながらその家を直していくという番組。
そこに出てくる家主たちは、居間、トイレ、庭、キッチン、全てを中途半端に手をつけて、どの箇所も終わらせていない。で、寒い部屋の中、怒れる大工に「冷蔵庫より寒い部屋に住んでるなんて子供の健康に悪い!」と怒られるわけだ。(笑)もっとも最後はちゃんと家を直してくれるので甘いっちゃ甘いんだけどね。写真のアンダーシュさん、すごいいい人です。

でも私は、まさにこのダメな家主と一緒。
たくさんやらなくてはいけないことがありすぎて、中途半端に手をつけて全部終わんない…。
いかん!これじゃだめだ。逃げちゃだめだ!逃げちゃだめだ!逃げちゃだめだ!(笑)

私には怒れる大工はいないから、見えないところで多分一所懸命旗振って応援してくれてるガイド達にその役目を演じてもらって、頑張って目の前にある課題に取り組んで行こうと再決心したのであった。ようするに脳内大工を構築するわけだ。

まあ、この脳内大工は番組みたいに勝手に仕事してくれるわけじゃないが。それやったらただの靴屋の小人だよな。う〜ん両方欲しい。これが本音(笑)

2011年11月3日木曜日

タイのイケアCM!


今日学校に行って最終の口頭テストを受けた。無事受かったみたいだが、事務担当の人に「今日から次のクラスに行く気ない?」と誘われ、今日から次のステップを同じく通信添削で始めることに。せっかく書き始めたブログ、とても書けそうにありません。引越もあるのに…しかも、通常22週間のクラスをなんとたった6週間で終えるんですと!約4倍!無理!でもやらないとね…。

それから、今日スウェーデンのウクレレ仲間から教えてもらったコレ。
タイのイケアCM!
誰弾いてるんだろう?そんなにタイでウクレレはやってるのかな?よく見えないけど、どのウクレレかしら?日本でコレ話題になってる??
ちょっとしたウクレレニュースでした。
奥さんの踊り方がスゲ笑えます。

スウェーデンのウクレレ友達に「あやと旦那は家ではこんな感じ?」と聞かれました(笑)
んなわけないよ!!旦那に冗談で「同じビデオ録ってもいいよ?」って言ったけど却下されました。(笑)

7日はいよいよスウェーデンにも「マイティウクレレ」が来ます!!マジ!!超ワクワク!楽しみ!待ってました!遠足前日みたいに眠れない!でも寝ます!

2011年11月2日水曜日

ちょっと待ってください。

最近になってちょっとまた見方が変わって来た。
海外に住んでる日本人のブログ、別に友達や知らない人だけが読んでるわけじゃないんだよね。家族も読んでるわけだ。私はそれに気づかなかった。だって私のブログ、一生親には内緒だもん♡
だから子供が「おいちくたべまちたね♡もぐもぐ」でも、(というブログがあるかはしらんが)読んでる相手は身悶えして喜べるわけだ。大事だね。大事な事に気がつかずに通り過ぎちゃうところだったね。


さてここへきて、もしかしてボイストレーニングを受けられるかもしれないということになって浮き足立っている。
そういえば、日本では体験だけやって、一緒について来た元旦那の異様な雰囲気(色んな意味で嫉妬)に押されて結局通わなかったボイトレ。

ジャズをメインにやっている人なので、ジャズの曲を今選んでいるところ。
引越のために一度段ボールへ押しやった譜面を奥から無理矢理出して来て整理中。スウェーデンのダンボールはちょっと横に引っ張っただけで破れる!!

開ければすぐに、こんなのもやりましたね~あんなのも挫折しましたね~となつかしモード。
譜面って日記にまさる恥ずかしさがありますな。知らんかった。まだまだ万年シロートです。

その人の歌っているところを実際に聞いてみたが、やっぱりいいね~。
しかも喉に負担をかけない歌い方らしいので、ず~~~~~っと歌っていられるとのこと。
昔よく一人カラオケに行って5時間とか歌ってた暇な時期があったが、そのときはすぐに喉を痛めたので今超期待大!!

こちらではコーラスをやっている人もいるらしいんだけど、コーラスではアニソンとかやらなそうだから(笑)、やっぱりウクレレ一本、身一つ(時々旦那のおまけ付き)で歌えたらそれでいい。

見つけた譜面に「嫌んなった2007年バージョン」というのがあって、
当時35歳の私は憂歌団ばりに人生を嘆いておりました。(笑)
こういうのは日記以上に燃やしたいコード譜ですなあ…。

YOUTUBEでただ「ジャズ」だけで検索して、元モー娘の加護ちゃんがジャズを歌ってるのを見つけた。
何かいい感じ。私は「ガラガラ」歌う女性ジャズボーカルとかあんまり好きじゃないから逆に新鮮でいいなと思った。昔はすっごいモー娘嫌いだったけど、やっぱりそれって嫉妬なんだよねえ…。これが「加護ちゃん」じゃなかったら嫉妬継続中??かはわかんないけど、同じ音楽をやってる人を嫉妬の目じゃなくてお互いがんばろう目線でいられる努力をしたい。いや、すでに自分とプロの歌手を比べてる時点でアウトだけどね。はは。とはいえ、とても山下洋輔ばりに燃えてるウクレレを弾く「Play with Fire」「ウクレレ炎上」とかもできない中途半端者です(笑)

レッスン曲は随分昔から憧れていた曲を3曲用意。多分センセーは知らないと思うけど「Chotto matte kudasai」をやってみようと思います♡ハワイっぽい、日本語の歌、それでもってスウェーデン人でもわかる内容。いいね〜。いい感じに進んでるね〜。

がんばるぞ!お!

2011年10月28日金曜日

手前味噌ですが。


口頭テストを待っている間、暇なので味噌を仕込んでいる。
味噌はなにより「麹」がないとできないわけだが、これは先日すっごい課題が忙しい時にママンに「通販で買ったから送ってくれ!」と言って送ってもらったもの。

最近はこういうのにもなれた。こういうの、とは、この時に「今コレ欲しい!」と言ったのではいろいろ遅いので、あらかじめモヤモヤして来たらすぐに行動に移す、ということだ。旅行先の買い物にもこれが当てはまる。

というわけで、「今まさに味噌作りの気持ち満々!」な時に作っているので、かなり入れこんでいる。
しかも、味噌作りは今回が初めてではない。

5月に家族がスウェーデンに遊びに来た時、やはりママンに近所のスーパーの麹を買って持って来てもらった。みやこ麹ってやつだ。
その仕込み終わった味噌は今、スウェーデンのオーガニック大豆と塩と共に屋根裏部屋でぐっすり眠っている。

ちなみに二枚の写真は前回のです。
出来上がりの若いツバメ…じゃなかった若い味噌を少しとって時々お味噌汁にして飲んでいるが、なかなかおいしい。
もちろんだしが入っていないので面倒くさいが、本来の大豆の味がして、ダーリンも「へー」と言ってくれた。(笑)

なぜ味噌を作るのか。
それはこちらでは味噌は値段が高いということと、発酵食品は放射能対策にいいと聞いたから。
最初は1キロ分くらい作ったのだが、やっぱり家族にもあげたいと思い出して、なるべく放射能を浴びてない麹を送ってもらった。こっちの大豆はチェルノブイリの放射能しか含んでないから大丈夫(笑)


ちなみに、今住んでいるところのコンロは「ガス」だ。
スウェーデン在住でこれはかなり珍しい。ほとんどの家はIHか、丸い鉄板がぼうっと熱くなる電気コンロだからだ。最初は全く気づいていなかったが、部屋に遊びに来た日本人の友達がびっくりし、羨ましがっていたのを見て初めて知った。
ガスはいい。すぐにお湯が沸く。ハイカロリーで火メラメラ、中華鍋(ダーリン所有)で野菜炒めもOK!電気コンロの人はパスタなどをゆでるときはティファールの湯沸かし器でお湯を沸かしてから鍋に移し替えるんだそうな。へえ。

そのやる気満々な我が家のガスコンロで大豆を1.6キロ煮ている最中。マッシュするのが超大変そうだ!!
実は2キロにしたかったのだが、今朝米麹で「どぶろく」も作れる…ということを発見し、急遽どぶろく分の麹が脳内の何者かによって盗まれた。(笑)

部屋中が大豆臭いけど、今日はダーリンも日帰り出張で遅くまで帰ってこないし、なによりこのガス、定額なんで毎月払ってるガス代より実際に使ってるガス量が少ない。まあ、オーブンも電気だし、ガスは本当にコンロでのガス以外使ってないからね~。がんがん4時間くらい煮てやっと元をとりたい気分。今日は約7キロくらいの味噌を作る予定。

今作ると丁度年末ごろ良い感じになるので、日本に持ち帰れるだけ持って帰って、姪っ子に無理矢理食わせたい。

ちなみにダーリンは味噌漬けのブタ肉とか嫌いみたいです。みそ汁は好きなんだけどなあ。
粕漬けもいまいちだったようです。酒粕、わざわざノルウェーから取り寄せたのにねえ。ダーリンのみそっかす!!…おあとがよろしいようで。

2011年10月27日木曜日

スパゲティは箸が義務です。


うふ。日本語おかしいね。
さて、結局最初の学校は最後まで卒業できず、次の学校にこっそりスキップして(でもちゃんと合法によ!)そこで卒業できそうなので結果飛び級したことになってしまった。でも本当にほっとした。最後の課題を提出したので、あとは口頭テストするだけです。

スウェーデン語学校のセンセは正直全然当てにならないと仮定する。(仮定じゃなかったわけだが)と、そこで二つに生徒は別れるわけだ。
そのままわけわかんないセンセについて行って、受け身で勉強して苦しむ人。
これじゃ自分がだめになる!と気づいてしっかり自分で計画建てて苦しみながら勉強を進める人。
どっちも苦しいのよ。

私は最初前者だった。日本の教育システムで育ち、しかもそこを卒業してからはや何十年…という身では、それも仕方ない。でもそれを仕方ないと思いたくなかったし、それ以上に本気でセンセ殴るには利き腕の左につけてる指輪を外すタイミングとかまで考えたくらい、その対応の適当さにいらだっていたのでスキップできて本当にラッキーだった。

その分、スキップして行った学校は「インテンシブ」だからやる事なす事すごい駆け足で目が回ったし、絶対このまま卒業しても一度は自分でおさらいしないと絶対身に付かないと本気で思うくらい綱渡りだった。

お金は大事。家族も大事。でも教育もすごく大事。

スウェーデンには他のヨーロッパ各国以上にたくさんの移民を受け入れている。ソマリアからもしかり。ムスリムの話はいつかするとして、先日学校でのエピソード。

お昼を挟んだので、お弁当を電子レンジでチンしようと思ってカフェテーブルの場所に行ったら、ソマリア人(絶対そう。茶色い肌にホッカムリ)一行がお食事中だった。そして、全員とはいわないが、中にスパゲティを

手で

食べている人がいた。

3秒くらい固まった。いやマジで。もみもみ手で丸めて、上にスパゲティを持ち上げて、舌が先にお出迎えしてました。わお…。さすがにソマチアとかエチオピアとかエリトリアとかには手でごはんを食べる習慣があるから何ともいえないんだけど、スパゲティはさ、イタリアの食文化なわけよ。17世紀のイタリアでは手で食べてたって噂もあるけど、400年前も原点回帰すぎ。(笑)

しかもここはソマリアじゃなくて17世紀のイタリアじゃなくてスウェーデン。ピザ食べるときもナイフとフォークを使うくらい「道具大好き!」な人たちの住んでる国ですよ。

ちなみにスパゲティは触っても熱くないんだと思う。というのはこの人たちは電子レンジの正しい使い方を知らないので、低温度で20分くらい温め続け、(これも私のイライラの元)結局冷めたまま諦めて食べてるので。教えても、使い方を教えようとしてることがわかんないので、ランチ泥棒扱いです。(泣)

しかも、いつもそうなんだけど、この人たちは流しを使っても絶対掃除しない。台の上がびっしょびしょで水が床にしたたっても全然気にしない。

仕方ないから私は無言で流しをきれいに拭いたんだけど(学校だけど、スウェーデン語通じないので)その間も、さも私を「邪魔」そうに拭き終わるのを他のソマリア人は待ってるわけよ。

どーよ。この人たち。

でも、この人たちが悪いんじゃないってないのは十分分かってる。
ソマリアはそもそも国家がない。政府がない。従って学校に行った事がない人がほとんどなわけです。
ABCが分かっても、21世紀は(笑)スパゲティは手で食べてはいけないとか、流しを使ったあとはきれいに拭くとか、そういう教育を受けてない。もちろん家族や仲間もそういう教育を受けてないから、注意もしない。ってかそれがマナーだってことをわかりようがないわけだ。

ほとほと悲しくなった。ソマリアに。
そしてすごく重く私の胸に「教育は大事」って意味が染みてくる。

いや、まてよ。こういう見方はどうだ。「やっぱり好きな様に食べるのが一番いい。人様にマナーがこうたらと言われても堂々と自己流で食べるのが食べ物に対する正しい態度だ!!」とな。マナーなんて人によって違う訳で、哀れみたらしい目で見られる権利なんてないぞ。

じゃあ、やっぱり私はスパゲティはお箸で食べるべきっすね、学校では。そうだ!日本人のアイデンティティをソマリア人に見せつけてやれ!ソマリア人がそうしているように!これは日本人の義務だ!うん、ぜひそうするべきだ!
いや〜何かまるく収まった!!(笑)


でも、スパゲティを手で食べる人たちに、ピザをナイフとフォークで食べる人が言葉を教えるって…センセの仕事って想像を絶する大変さなんだろうなってオート認識。彼らのクラスと私のクラスは色んな意味で全然違うけど。
受け身どころが足にしがみついてる生徒に、果たしてスパゲティは手で食べるべきではないって教育できるんだろうか。スウェーデンは男女平等の国で、スパゲティはフォークで食べる国ですって、ソマリア人(しかもムスリム)に分からせることができるんだろうか。

そんなことに比べたら、テストを受けられるくらいに上達したかセンセがチェックしてくれないことなんて、ちっこい事よね。よし、許しはしないが、認めてやる。(笑)

でも一番かわいそうなのは、受け身でしか授業を受けるすべがない、受け身じゃないけどとってもシャイな人たち。それがエチオピア人とかエリトリア人とかなのだと思う。「あなた達にはもっと時間が必要なの」と言いくるめられ…。ウクレレ弾いてるアホな日本人みたいにずる賢くないっていうね。皆、がんばれ。

2011年10月25日火曜日

ストックホルムの斜め45度後ろで。

久しぶりにブログを書いている。
地震が起きてから、色々なことを考えすぎて収集がつかなくなってたのもあるが、それ以上に、スウェーデンに来てから狭い日本人のコミュニティでブログをチェックしている人がとても多い事に気づいて呑気に書けなくなったというのが本音だ。

よくブログにはランキングなどがついているようで、スウェーデン在住日本人のブログはほとんどこれに参加しているようだ。んでもって、読んだらボタンを押して、そのランキング上位になるよう協力してね、とな。

…まあ、たぶん私が何を言いたいか、私を知っている人ならわかると思うので割愛するが、問題はその内容だ。
どうもそのブログの内容、前々から随分とどうでもいい内容の物が多いと感じていた。まあ、私のブログこそ正にそうなのであるが。(笑)
でも今、実際にスウェーデンに暮らしてみてその人たちと同じ立場になってみると、なるほどこれは…と思うところがある。

要するに、何かブログで悪口でも書こう物なら、ブログ内ではなくて実生活で炎上しちゃうのである(笑)ヒャッハ〜!!
これにはまいった、というか恐ろしくなった。

というわけで、海外生活というカテゴリでブログを書いている人に「のほほん系」が多いのは「そういう当たり障りのない話題しか書けん」という見えない縛りがあるからなのだとわかる。

見えないって、こわいですねっ。知らないって、危険ですねっ。わからないって、恐ろしいですねっ。


話は変わるが、最近また石けんシャンプーに鞍替えした。
手作りの石けんを作り始めて、「この方が髪にもいいかも」的安直な発想で始めたのだが、石けんで髪を洗うにはコツがいるので多くの人々が挫折しているようでもある。今のところ3週間目突入というところか。

結構なサイトを見て回ったが、その中にヤッホー知恵袋で「なんで石けんシャンプーなんて髪がきしむのに使うの?売れてるようだけど全く意味がわかんないんですけど」という質問をしている人がいて、しかもそれに対して「石けんは化学物質です。髪に悪いのは当たり前です」と答えてる人がベストアンサーになってて、何じゃこの漫才?と思った。

これは質問というより、自分がわからない事に対して「やっぱわかんないよね」って同意してくれる人を期待してる質問の仕方で、これはすでに質問じゃなくなってる。しかも答えてる人もドンピシャ質問してる人が欲しい答えでまるく収まってる。

でもさ…世の中には自分が理解できないことっていっぱいあるわけよ。一方方向しか物を見れない人にとっての世界はそれだけの世界で、いわば私の様に「何で国際結婚で海外移住組の人のブログってのほほん系で、しかもコメントは絶賛してる人だけなの?」という偏った見方しかその世界の中でできなくなる。

見えないって、こわいですねっ。知らないって、危険ですねっ。わからないって、恐ろしいですねっ。

別にそれで一生終わる人も山ほどいるんだから気にしないけど、少なくとも私の人生の目標は「多方向から物を見られるようになる」ことなわけだから、色々あれこれ考えたいわけだ。
真っ正面だけでなくて斜め45度後ろで考えることが、同時に心穏やかに生きるためのおばあちゃんの知恵なのかもしれないとも思う。

というわけで、11月下旬に斜め45度後ろに引っ越す事が決まったっていう、全然落ちてない展開なわけだけど、とりあえずテストの課題が終わって少し落ち着いたんで、のろのろだらだら、精神生活で炎上しない程度に(笑)ブログを再開しようと思う。引越のこともぼちぼち書く。
そんなわけで、こっそりこのブログ読んでるそこのあなた。よしなに。

2011年4月26日火曜日

天使降臨、財を示唆す。



私はもともとダーリンが住んでいるアパートに転がり込んだクチなんだけど、スウェーデンの一般的なアパートには地下の倉庫と建物の天井裏の倉庫と、二つの倉庫がある。

地下の倉庫は元々「核シェルター(汗)」で、頑丈な扉に、今は冬用のタイヤをしまってる。で、問題の天井裏なのだが、昨日用があってちょっと行ってみたら、何だか気になる段ボールが目についた。ずっと前からあったのでそんなに気にしてなかったが、今見ると非常に気になる…ということで開けてみた。
すると、まあ、なんやかんやダーリンの妹さん達の洋服とか出て来て、「何でここに?」ってか、面倒くさくて何も整理してない感ありありだったんだけど、そこに面白い物を二つ見つけた。私のガイドがどうも教えてくれたっぽい…と考えてみる。(笑)


一つは「Kaolin」って書いてある粉。「麻薬?」とか思って焦ったんだけど。
この段ボールは10年くらい前からある…ってことは少なくとも10年前のもので、一度ダーリンがゴミ箱に捨てたんだけど、今日改めて「ん?もしかして石けんに使えないか?」と一瞬ひらめいて、拾い直す。ネットで調べたら何の事はない粘土の粉で、顔のパックとかに使えるらしい。石けんの材料ではポピュラーらしい。知らんかった。でも10年前…と躊躇したけど、よく考えると粘土って石なわけで、乾燥している以上「新鮮な粘土」ってないわけで、思い直して石けん作ってみる事に。

もう一つは、「Rabarberrod」って書いてある。はは、これは私の「大嫌いな」酸っぱい蓮の葉っぱみたいな茎の植物「ルバーブ」だな、とわかる。でもこれ、ネットで調べると漢方の「大黄」てある。これって、日本にもあるんだ。ってかこれ、下剤じゃん!!下剤を石けんに使うとやっぱ下痢する?んなわけない。効能的には消炎作用もあるので、ニキビとかにもいいかも、とも思って、タダだし今日オイルにだばっと漬けてみた。後日これも作ってみる。

週末は「ポスク」って言って、卵とかひよこを祭る(笑)復活祭でお休みだったんだけど、(写真参照のこと)それを利用してダーリンのママの家に滞在。そこで、私の石けんがかなり好評だと聞いたので、今ある石けんは全部募金のバザーに奉納してしまうので作らねば…と決心、残りの1日を利用して結構な量の石けんを作った。ママンと弟ファミリーが来る時にあげるって言ってたのも忘れてたんで。あは。

で、今回の石けんはずばり「白樺樹液石けん」。こんなに白樺がいっぱい生えてるのに、スウェーデン人は存在さえも知らない白樺樹液。

これは、今の時期にしかとれない貴重なもので、さりげにフェイスブックにはアップしたんだけど、穴をあけて一日タラタラと樹液が出てくるのをペットボトルで受ける…という原始的な作業。なかなか興奮します。蟻と資源の奪い合い。(笑)この樹液、味はうすーく甘みがありますが、サラサラとしたただの水。でも石けん用に苛性ソーダを混ぜた時にみるみる色が黄色〜オレンジに変わってびっくり!これって糖分が変化した色か?凍らしとくべきだったか?しかたない。オリーブオイルを使ったのに(緑色になる)全体的にはクリーム色の石けんになった。型に2リットルのジュースのパックを使って、キューブ状に仕上げてみた。
スウェーデンらしい石けんができて満足。やわらかいんでこんな形だけど、固まったら削ってキューブにする予定。でもこれ、自称自賛…じゃなくて地産地消だよな。

で、スウェーデン語学校の卒業テスト。いつ受けられる?いつセンセーからOKをもらえる?とイライラも頂点に達し、ストレスで誰か刺すかも…と思い学校の卒業テストを5月に受けることを諦めた。もー指の皮剥きまくりです。どっちにせよセンセーも推奨してくれんかったし。誰よりもながーくSFIに在籍する私。多分日本人の在籍記録更新中だと思う。他の人から「卒業後に行く学校も同じ内容よ〜今そこで勉強しておいた方が後でラクよ」と言ってもらえたので、テスト合格はスウェーデン語のレベル証明ではないと思って(ただ学校をスイッチするための通過点!!)、ただただ勉強します。

春の始まりは夏の始まり。雨期のないスウェーデンは、もうすでにビキニな人々が公園に溢れています。私もバルコニーで勉強しよっと。

2011年3月28日月曜日

言葉。



ダーリンとの新ユニット「プンクトビリエッテナ」の動画です。
今回震災被害者への募金を集める為に、ダーリンとケンカしながら練習しました。
名前は「どっと&切符」(直訳)なんだけど、意味はなくて単に自分がスウェーデン語で好きな言葉を並べただけです。でもダーリンもその意味のなさが気にいってくれているようです。
「プンクトビリエッテナ」よろしくね!

さて、このユニット、ストックホルムで開催される「ウクレレキャバレー」という月一のイベントで演奏しました。(私は弾いてないけど)募金の説明もスウェーデン語でしてます〜〜。
Det är att jag och min man spelade ukulele på Ukulelekabaren i lördags. Är det bra??
集まったのは285クロノール。約3000円くらいかしら?それでもやった価値はある。これに私たちの分200クロノールを加算して、ストックホルムの日本人会に4月分の集計に入れてもらえる様に送ります。(月によって送り先を変えるそうです)

さて。

いつも思うんだけど、昔の動画って全然今の自分の語学力とギャップがある。
ハワイに英語を勉強しに行く(これは留学とは言わないんだそうで)前にとった動画を見た人から「このレベルで、ハワイに行ったからといって英語が話せるようになるなんて思わないでください」とか言われて驚いた。(そこまでよく人に言えるな、と)

先週撮ったばかりのこの動画では、同じ様に今度はスウェーデン語で話をしてるんだけど、自分的にはハワイ前に撮った動画と同じレベルだなこりゃ、とか思う。

でも昨年、ダーリンのウクレレ仲間(オーストラリアとのハーフ)と東京であった時(ハワイ帰国後)、「あやさんがこんなに英語話せるなんて正直驚いた!」と言われて「私どんだけ〜!!」と思ったけど、確実に上達してるってことなわけで、正直嬉しかった。

今は私のスウェーデン語も(もちろん英語の歌も)「このレベルでスウェーデン語が話せるなんて言わないでください」とか言われちゃいそうだけど、あと数年もたって「ぎゃー見ないでこのメチャクチャ文法の動画はずかし〜!!」とか言える様になるのが老後の楽しみ。

ただ、今非常に「漢字」が出てこなくなってあせってる。ちょっと難しい言葉も間違えて言ってる時あるし、英語も基本スウェーデン語とごちゃまぜ英語だし、すでにダーリンにしか通じない言語「あや語」がラクになってる。例えば「Jag är mycket めんどくさい att take a bath.」とか。(笑)お風呂入るの超めんどくさいって言ってるんだけど、これで通じちゃう毎日だから怖い。

ママンとの週一のスカイプも時々「Vänta lite...」(ちょっと待って)とか言って、ママンを混乱させてる。これがわざとじゃないから、今度日本に帰った時が怖い。とりあえず、スウェーデン語とあわせて、日本語力を鍛え直すのが、今の課題です。

2011年3月21日月曜日

自分にできないこと。

自分にできること以上に、自分にできないこともだんだん分かって来た。ここが辛いところなんだけれども、どこかで線引きしない事には…。世界中のどこかで悲しんでいる全ての人に共鳴していては、それはもう強く生きていけないという意味であり。私が今大切にしたいことを大切に思う、日頃は当たり前だと思っていたことに感謝する。行動もそうだけど、「自分でできないことを考える」ことも大事だなと思うこのごろ。

日曜は学校の日本人の友達が、ストックホルムの中心街で街頭募金活動をするグループに混ざって着物でお金集めてきた。とっても大盛況だったようで、私も本当に行きたかったけど、私はあえてそれに行かなかった。行けなかった、というほどいい人でもなく、現状の自分の状態で、そこに行くには自分でできることを越えた行動…と思ったから。

すでにこの一週間、他の義援金関連でものすごく忙しかったというのと、ここ3週間、義父が亡くなってバタバタして自分自身がもうクタクタで、ろくに休んでなかったということ。さらに、ダーリンの心のケアを怠っていたと思い、日曜は一日ダーリンと一緒にいました。といいつつ、ヘミシンクでレトリーバルも試みたりして、結局休んでないんだけどね…。

その日曜日、ダーリンがいい天気だからお散歩したいとダダをこねるので(笑)近所を散歩すると「今日はお祭り??」ってくらい近所の湖畔にひとだかり。何かと思っていると、どうやら「スウェーデン人総日光浴」の景色だったよう。この人たち、本当に日光浴するために外に出る。そのため、にわかに祭り状態。

基本的にせこい私は「ここで募金活動すれば…」なんて考えるが、よくよく考えると、私が短大の卒業旅行で行ったタイのビーチでノンビリできないほど次から次へと物売りがやってきて「全然リラックスできねーじゃねーかコノヤロー」状態を思い出し、スウェーデン人の唯一の娯楽(笑)を邪魔するのも「ボランティア精神」からははずれた行為になると思い、諦めた。

ダーリンは「AYAが疲れてるのはビタミンDが足りないからだよ。ハッピーホルモンを出さなくちゃね」とか恐ろしいこと言うし、義父がなくなって、地震が来て…と、色んな意味でスウェーデン人の感覚のギャップにこの3週間驚きっぱなし。


街頭募金には、色んな方面から「街頭募金したって効果なし」「日本人として恥ずかしい」「スウェーデンではやり方が違う」という声が耳に入り、こっちに住んで一年の私には、どれが本当のことなのか判断できなかった。でも蓋を開けてみれば、友達いわく沢山の人が活動に参加し、沢山の方々が募金をしてくれ、沢山の方々が「やってよかった」と言ったとのこと。

これを聞いてものすごく落ち込んだのは自分自身。いつも思う。どうして私って、自分の信念とか考え方を信じてあげられないんだろう。
私だって「やってみなくちゃわかんないじゃん!」と常々思っていたのに、信頼できそうな人から反対のことを言われて「やっぱスウェーデンじゃ日本のやり方とは違うのかな」なんて思ってしまった弱い自分がいる。
参加しなかったことについては、ダーリンとの時間の方が「今」私にとって最優先すべきことだからこれには後悔しないけど、人の意見に流されてた自分に気がついて幻滅した。

ほら、もう、全然今までの努力が水の泡。今までさんざん努力して自分を認めてあげようとしてたのに、全然効果がない。全然自分は自分を信じてあげてない。

どうしたらいいんだろう。自分にできないこと、それは実は「まだ自分を愛してあげられてないこと」。正直、今すごく辛い。

2011年3月15日火曜日

お金は気持ちになるんだって、わかんないんだよ。

まず始めに、地震の被害に遭われた方々に深くお見舞い申し上げます。

さて、先日フェイスブックにこういう投稿をしました。

「スウェーデンにあるボランティア団体は義援金の受付などをしないらしい。日本は豊かな国だからだと。

では、なぜ日本は豊かなのでしょうか?
それは、

日本人が豊かになろうと努力して働いたからです。

日本はもともと豊かな国なわけではありません。
石油も出ないしダイヤモンドも出ません。あるのは人間の知恵と労働力という資源だけです。

ふざけるなスウェーデン。
豊かだから支援しないだと?じゃあどこを基準に豊かじゃないというんだ。
どこを基準に支援が必要ないというんだ。
働かない国の人間にそんなこと言われたくない。

一生懸命に生きようとしている人間を馬鹿にするな。」



今旦那との凄まじい言い争いを終えたところです。
これでちょっと分かったのは、スウェーデン人は義援金が何に使われるかとかどこに行くかとかあんまり知らないということです。

やつらは日本にお金を送る=国にお金を送る、と考えているようなのです。
たしかにハイチの地震などでは国自体も貧しいので国が被災者を支援する事はできません。
そういう意味では、国家に直接お金を送ることはとても大事な事です。

でも、私たち日本人は「義援金→国へ行く」とはだれも考えていないと思います。
義援金とは、例えば赤十字だったりユニセフだったりと、
「被害に合った方々を助ける人のところにいくお金」だと認識していると思います。
そのお金は食料になったり水や衣服になったり、薬、車、灯油等、被災者たちを助ける救援物資となるわけです。
さらに、壊された学校の再建にも役立てられるわけです。
でもそこがいまいちわかってない。伝わってないんです。

スウェーデン人たちは、義援金は直接被災者か国へ行くと思っている。被災者に紙のお金が渡されると。
でも日本はリッチだからお金はいらないよね、となる。
だって、皆食料を買うのに並んでるじゃないか。お金はあるんじゃん、となる。

そーじゃねーだろ。

たった一人の旦那の意見だけで「スウェーデン人は」とはいいたくないですが、様々な所から同じ声が聞こえて来ます。
違うんだよ。気持ちなんだよ、気持ち。お金は気持ちになるんだよ。これは絶対に翻訳できない。

それに被災者だって色々だし、今の時点でテレビカメラが入れるところにいる人はまだマシな方なんだってスウェーデン人は誰もわかんない。

ミクシで「道ばたで募金活動をする」といいつつ、他の日本人に”痛いから”と言われて密かにキズついた私でありますが、
このお互いの誤解…

スウェーデン人の誤解「義援金→国へ行く。日本はリッチだから必要ない」と
日本人の誤解「スウェーデン人は日本を見捨てている」という誤解を解く為に、やっぱり募金活動やろうかな…とも思います。

ここで頭を使うんだ、コピーライターだろうが!!
コンセプトが大事。そう、それが一番大事。
きっと、お金がどういう風に使われるのかがわかれば、スウェーデン人も鬼ではないと思う。(本気で貧乏な人も沢山いるけど)

私がここスウェーデンの地で「今できること」。
それは、スウェーデンを憎むことではなく、分かってもらうために根気よくできることをやること。

ただ、この国では悲しい事に「募金サギ」をやる人もたくさんいて、何かネームバリューがないと信じてくれません。
募金したお金を持ち逃げすると思っているんです。トンでもない国です。

とにかく、何か考えます。

2011年2月5日土曜日

そろそろ、石けん作りのことを書かねばなるまい。


昨年(2010年)の11月ごろ、ダーリンのフケの多さを心配して「手作り石けん」を試してみたくなった。写真はフェイスブックに上げたものの使い回し。一番最初の石けんです。

実は2月にスウェーデンに来てすぐに、手づくり石けんを販売している方のブログを発見した。さっそくブログにプライベートコメントを書いたが返事もなく、結局10月に三度目に書いたプライベートでないコメントに気づいてくれたけど…「縁がない」ってこういうことを言うのではなかろうか、と思って結局諦めた。私も作りたい気持ちが芽生えて来て、ぜひとも友達になりたかったけど、相手もそうとは限らないって何年たっても学ばない私。こういうのは対等な立場で接しないと「教えてちゃん」としか見てくれないって知ってたのに。

ここで私の中の「何か」が自暴自棄に走る。私は石けん作りの材料を海外からネット購入せず、直接店で買える材料だけで作ろうと。(でも現地産というわけではない)
で、購入したのが以下の店。全てストックホルム周辺のお店です。参考になれば嬉しいです。(ちょっと情報続いてつまんないです。スキップしてね)

●オリーブオイル&ひまわり油、苛性ソーダ
で、オリーブオイルやひまわり油などは普通にスーパーで買える。問題は苛性ソーダと呼ばれるソーダだが、苦労して探し、ホビーショップで購入(70?krだった気が)。のちにホームセンター(バウハウス)で買えることがわかり安心。しかもそっちの方が半値くらいだった(34kr)。うう。精製水は私は使わず、水道水を使っています。スウェーデンの水は柔らかいとの噂、特に問題はなさそうですがわかんない。

さらに「海外」を意識して、今のところそんなに飲んでないお茶を粉末にしてつけ込んだオイル(なんちゃってインフューズドオイル)で「グロンテ・トボール(Grån Te Tvål)を制作。このあたりから「クリスマスプレゼント」としての石けんを意識し始める。

●バラの型
その内、形が気になり出して、前から知ってた「バラのパウンドケーキ型」をオリエンスというデパートで購入。これは大正解で、女子(おばさん含む(笑))の一番人気に。
●ラード
スウェーデンでこれは難しいかも…と思われた、ラード。一度肉屋で買って精製したんだけど、先日でかいスーパー(Coopフォールーム)の「バターコーナー」(ここがみそ!!)にて精製ラードを発見!!500gで17kr。これは使えそう!ラードの石けんは持ちが悪そうなので敬遠してたけど、再挑戦する気になった。さらにNK地下のICAでも同じ物発見。
●ココナツオイル
さらにスウェーデンでこれも難しいかも…と思われた、ココナツオイル。これは、Skanstull駅近くの中国食料品やさんで発見(29kr)。 最近ではオーガニックなココナツオイルがスーパー(ICA)でも見かけるけど、やっぱり高いのでこちらがおすすめ。しかし、NK地下のICAで500gで17krを発見。これが最安値。
●パーム核油
パーム核油(最初はパーム油と思っていた)は例えばHötorget近くのタイの食料品やさんで買えます。タイでは普通に料理に使うらしい。厳密にいうと、あまり石けん作りには向いてない精製度らしいけど、あんまりヒステリックになるのも性にあわんので、気楽に使用。いくらだったかしら?多分40krもしなかったかと。
●レッドパームオイル
さらにスウェーデンでこれはないな…と思われた、レッドパームオイル。これは、同じ学校にいる日本人から教えてもらった家の近くのアフリカンの食料品やさんで購入。灯台下暗し。発見時、ちょっと感動。約800mlで50kr。アフリカではレッドパームオイルを料理に使うらしい。ココナツオイルと同様、常温で固形なので「ちょいコレステロール高そうな」感じがストイックにイイ!(笑)天然の無精製ものなので、すごく肌に良さそう。ちなみにレッドパームオイルは抗菌効果があるらしく、ニキビや肌荒れにいいとのこと。嬉しい嬉しい。これを使った石けんは有無を言わさず全部オレンジ色の石けんになります。
●やぎミルク(液体)
さらに、前から気になっていた、やぎミルクの石けん。何かいいらしいんですよ。最初パウダーを探しているうちに「どうせならミルクそのもので」と、ミッドボリヤルプラッチェン近くのファームショップ(農場から直接送られてくる)で購入(値段ど忘れ。1Lで50kr前後??)。ちょっとしか使わないので、オイルの使用量をあらかじめ想定して、小分けにした残りを冷凍保存しています。作った直後は「アンモニアくせ〜!!」と思ったのですが、日にちが経つにつれ臭いも消え、今はバスルームで泡立ちのよい石けんとして自分的にリピ決定。
●クエン酸
石けん材料じゃないけど、バスボムを作りたくて探したら、同じくCoopフォールームの「でかい材料コーナー」にクエン酸のでかいボトルを発見。しかし、それまで一番安かったÖ&Bのスパイスコーナーと同じくらいの値段だったので、でかさにほれて購入。値段忘れた!!ゴメンなさい!!

もしも「もっと場所とか詳しく知りたい!」っていう方がいらしたら、気軽にコメント欄にメッセージください。覚えている限りお応えします&友達になってください!(笑)


こんな感じでしょうか?あまりに作りすぎてダーリンに「Tvålare(石けん屋)」と命名されました。(実際にはこんな言葉はスウェーデン語にはないけど)大した石けんは作ってないけど、ダーリンの家族に詰め合わせと、学校の友達思いつく限りお世話になった方々にひとつづつ差し上げました。これがすごい反響で、びっくり。使い心地がいいと褒められました。

確かに、泡立ちも石けんによっては(オイル次第)あまり期待できないんだけど、洗浄力の違いに驚かされる。さらに保湿効果にもこれまた驚かされる。スウェーデンの家はどこも超乾燥していて、とにかく保湿対策にやっきになりがちだが、グリセリン効果か肌もしっとりして粉を吹かなくなった。

あと食べた人も(笑)お菓子の形にしたのがまずかった…これはシャレじゃなくやめとこうと心に誓う。子供が知らないで食べたら危ないもんね。

もちろんピーナッツ油の石けんとかはピーナッツアレルギーの人にはあげられないし、香りを求めるとコストもうなぎ上りなのでエッセンシャルオイルとかは使わず、お茶くらいしか入れてないけど、そういうデメリットを考えても有り余るほどの恩恵がある、手づくり石けん。

ママンに得意げに話したら「ママもほすい〜〜」となって、次回の訪ス時のために大量に仕込む事に。さらに、ダーリンのフケ問題は結局「濡れた髪をドライヤーで乾かさない」ことが原因で、シャンプーではないかも…とウスウス気づきつつ、それでも界面活性剤モリモリのシャンプーよりは手づくり石けんの方が断然髪にいいので、騙し騙し使わせている。

そのまま騙されてもっと髪の毛生えてこないかな〜と期待しつつ!(笑)

2011年2月2日水曜日

初めての「明晰夢」体験。

先ほど、学校から帰ってきてあまりにも疲れたので昼寝をした。
そして…念願の、人生初の「明晰夢」を体験。

私は2年前から体外離脱をしたり、宇宙に行ったり、色んな体験をしたくてヘミシンクという音響を聞いている。

しかし、特にこれといった体験もなく、とてもイライラしていた。
そもそも学校の勉強も上手く行かないし、もらえるはずだった15万円もの奨学金(もどき)もこのままでいくともらえなさそうなのだ。(自分が対象だと気づかなかったため)

スウェーデンにきて特に運動もしていないので、最近撮った免許証の写真もとても人に見せられないことになっているし、そしてやっぱり何も体験できない自分自身に心底絶望していた。

でも!でも!やっと、私も第一歩を踏み出しました!!子供の頃からの長年の夢に向かって。

最初は「そろそろ起きなくちゃ、ダーリンも食事の支度をし始めたころだし…」と思い、起き上がったが、キングサイズのベッドが半分のサイズしかない。「あれ?おかしいな?」と思った時点で私は体外離脱してる!!(のちに明晰夢とわかる)と気づき、興奮してダーリンがいるキッチンへプカプカ浮かんで移動。
ダーリンの手をつかむが、体が戻されるような感覚があり(これは自分で作り出したイメージと思われる)、ベッドの上で目が覚めた。

多分1分も体感してないと思うんだけど、なにせ生まれて初めてのことだったんで、嬉しくて嬉しくて!でも起きたあとすぐにダーリンに報告するも、ダーリンは居間にいました。キッチンにはいなかったっす。しかも「アウトオブザボディに成功したんなら、もうトライする必要ないね」と冷たいお言葉。とほほ。

でも、これからもっと頑張って、体験を増やして行きたい〜〜明晰夢から体外離脱、そしてヘミシンク体験へ。

少し希望が見えて来ました、やっと希望が出て来ました。ちょっと涙モノです。そしてこれほど他人に伝わらない感動を持ったのも生まれて初めてです。(笑)

2011年1月28日金曜日

ウクレレオーケストラにがっかりした夜。


先日の1月17日、ストックホルムに「ウクレレオーケストラオブグレートブリテン」がやって来ました。
2日間の公演で、日曜日の後ろの席より、月曜の真ん中へんの席…を選択。
スウェーデンに来て「人の演奏を金払って聞くの初めて」だったもんで、コーフンしてしまいました。写真には、その後の自分の落胆ぶりも知らず笑顔いっぱいのAYAさんが写っております。

さて、言わずと知れたウクレレオーケストラ!!私は今まで一度もウクレレオーケストラのコンサートに行ったことがなかったのですが、ダーリンがDVDを持っていて、それを見る限り「生で見るべきだ」と常々思っておりました。エンターテインメントの極地!こんな風に楽器を演奏するなんて面白い!曲選がしぶい!何よりやっぱり聞いていて素晴らしい!

ウクレレプレイヤー以外にも、純粋にウクレレオーケストラのファン、という方々がヨーロッパには多いらしく、当日も沢山のおじさんとおばさんファンでいっぱい(笑)黒人ゼロ、アジア人私も含めて3人、という局地的なスウェーデンを座席から満喫しつつ…演奏が始まるのを待っておりました。

ちなみにウクレレオーケストラはまだアメリカでコンサートをしたことがないというダーリンの言葉を信じるとすれば、これから上陸!!なんでしょうね。じわじわと人気が上がって来てるらしいです。25年もやってるなんて知りませんでした。

で。

演奏の前にツアーコンセプトの説明がありました。でも、私全然そんなの知らなかったんです。「ウクレレスコープ??」目の前にある白幕とか「なんだありゃ?」とか思ってました。仕舞い忘れ?ってか常設?ぐらいな感じで。しかし、何でもイギリスの古い無声映画と一緒に演奏するそうで。
…悪い予感。んでもって、それ的中。

ウクレレオーケストラは、色々繰り広げられる古いイギリスのフィルムにあわせて演奏。楽器を演奏している画面で一緒にウクレレ弾いてるのなんてのは結構面白いとは思ったんだけど…。

ぶっちゃけ、がっかりしました私。

だって、映画見るなんて聞いてなかったから眼鏡も持って来てなくて、ピントが合わず画面を見るのも一苦労。見れたとて英語の字幕と台詞がダダダと立て続けに現れて読むのに精一杯、そして何より「演奏を聞けない」状態でありました。画像に気が行って、ゆっくり聞けないんです。こんなの生演奏を聞いている気がしないじゃないか。フィルムを見ていると、演奏がただのBGMにしか聞こえません。

ウクレレオーケストラからすれば、新しい試みなのでしょう。さらにきっとウクレレオーケストラにとっては、この試みが(そして新しいことをやり続けることが)ウクレレオーケストラの個性の一部なのかもしれません。
でも…面白いパフォーマンスと音楽を期待していた私は「帰りたい」モード炸裂。フィルムとウクレレでセットのコンサートを見に来たんじゃないもの。

いくらおいしいカレーでも、ラーメンを期待して店に来たら、やっぱラーメン食べたいでしょ。そうでしょ?でしょ?坦々ラーメン気分ムンムンのままカレーうどんを無理矢理口にほおばって、泣きそうでした。
あんた流のマンネリが見たかった!36分で由美かおるのお風呂シーンが見たかった!犯人は崖上で告白してほしかった!!え〜ん、ウクレレオーケストラバージンだったのに〜!!

スウェーデンの観客は結構楽しんでいたようなので、まったくもって私の一人だけの意見だと思います。でも、一人でもがっかりしたのには変わりない。
ダーリンに聞いてみました。どうだった?「意外だったけど、これも面白いね」といいます。何だよおい。めっちゃ建前な感想。勿論他のウクレレ仲間もいたのでヘタなことは言えなかったでしょうが。私は言いましたよ、「つまんなかった」とはっきり。

コンサートが終わったあと、一緒にビールを飲んだウクレレ仲間にも聞いてみましたが、彼は「僕はウクレレも古いフィルムも大好きだからとても楽しかった」とな。「私はあんたが満足したことに満足した」ということで皆満足♪でまるく収めました。(笑)

でも何か納得いかねー。ちなみにこっそりダーリンに「もしウクレレオーケストラがこのままのスタイルでずっとコンサートして行くって言ったら、また聞きに行く?」と聞いてみました。答えは「ノ。」これが本音。

変わることってとても難しいけど、変わらないでいることもやはり同じ様にとても難しいことなんだ。

はっはっはっ、今回は外れくじを引いたのだね、ヤマトの諸君。今度コンサートがあるときは、前もって「コンセプト」を確かめておこうと決めた私。でも、良かった場面も勿論ありました。それは、アンコール。だって、フィルムなしの演奏だったもの。アンコールが一番私が聞きたかったウクレレオーケストラだったもの。

あと「サンダーバード」のテーマ曲。スウェーデンとイギリスって結構近いのに「サンダーバード」はスウェーデンで放映されていないので皆知らないことに驚いた。(もちダーリンもしらん)「Dr.Who」「テレタビーズ」など、私的にツボな子供向け番組を生み出して来たイギリスの原点(に近い)番組なのに!
当然サンダーバードの曲もスウェーデン人たちは知らず、ちょっとだけ「この中でこの曲知ってて”ナイスなアレンジ!”とかわかってるくさい人って多分8人程度」という所にひたすらエクスタシーを感じてました。ああ。(笑)

2011年1月9日日曜日

ウクレレクリスマスカレンダー。


わ〜!!気がついたら一ヶ月もほっぽらかしてたブログ。

というか、特に書く事なくて…あは。
ブログを書くときはいつも「人になにか言いたい」時とか「何か考えがまとまった時」が多いんだけど、
この時期はそれがなかった。
ただひたすら、インプットと堂々巡りの毎日。

12月の頭に、スウェーデンのウクレレ仲間の人たちと「ウクレレクリスマスカレンダー」なる物を作りました。
こちらでは12月の頭から24日まで毎日日付の書いてあるトビラをあけてチョコレートが食べられる「クリスマスカレンダー」というものがあるのですが、それのウェブ版というわけです。↓

http://ukulelekommissionen.se/julkalender/

ちなみにサイトにアクセスしないと、上の写真からじゃ曲は聴けないので注意してね。
今回私はスウェーデン語で1曲オリジナル曲を作っています。12月10日のところと、ダーリンと友達のマルケスさんと3人で「サンタがママにキスをした」を演奏している23日もあります。
さらに旦那が「自国で過ごすクリスマス」をオオトリの24日に歌っています。ひまならチェックしてみてください。

オリジナルの曲は全部自分で演奏しました。途中のソロはウクレレで弾いたんだけど、ダーリンのアイデアでスラッキーギターっぽくしてくれたのでそれを採用。
何かこういうのをのんびり作って歌っていきたいんだよな〜という代表のような曲に仕上がりました。ダーリンに感謝。

さらに今回「サンタがママにキスをした」を歌うにあたって、日本語歌詞を探したのですが、何かおかしなことになってました。
私の覚えてる歌詞と違う。 内田有紀も違う歌詞で歌ってる。そもそも原曲では「ワオママがサンタクロースにキスしてるぞ!パパに知らせなくっちゃ!!」ってなってるわけですが、
なぜ「ママ」が「サンタ」に、ではなく、「サンタ」が「ママ」になんでしょうかね?日本人としては、母親から積極的に異性にキスをするなんてありえない!って感じだったのでしょうか?
しかし、両方とも同じ人が訳詞してるんですよ。何かあったんでしょうかね?ヒマな時に調べたいです。

さらにこの日のコメントには(他のサイトにコメント欄があります)「もしかしてAYAは日本語でサンタはパパだってバラしてないか?オーマイガー(英語)」と。(笑)
だってしょうがないじゃーん。そういう歌詞になってんだから。
でもあんまり気に入らない歌詞は、訳詞した人に敬意を払う…よりも自分で完全訳詞して歌った方がいいのかもしれません。何か試してみようね。

こういう旬な話題はその時に公表するべきなんだけどもちろん、でも気持ちが付いて行ってないのよね。やっと今日紹介できました。おせー。
でも、今はアウトプットの時期じゃないけど、その分インプットが激しく、自分で精神状態を支えるのにせいいっぱいな感じで生きてます。もう昨日で39歳になっちゃったし。

そのインプットがどんな感じなのかは、またいつか。(笑)

今日は珍しく気温が0度になって、みるみる雪が溶けてて不思議な感じ。でも甘く見てるとこれから全然-20度とか平気でくるから気が抜けません。
これから一日、ベランダの床になぜか並べてあるピーナッツの謎をダーリンと一緒に解明して行く予定。まさか、妖精さんがピーナツくれたんじゃあるまいに??