2010年1月28日木曜日

いいものを見つけました。

FOTO: MIKAEL LÖF, VÄRMDÖ, STOCKHOLM


スウェーデンに行ったら、スカイプしか有効な通信手段はないと思ってましたが、これは使えそうです。


http://www.geteazy.com/mltel/index.html


TOHO無料国際電話。つながる間に流れるCMもなく、電話料金は、国内電話料金だけだそうです。

アクセスポイントがいくつかあるのと、日本のケータイからも電話できるとのこと。

数少ない利用可能国にスウェーデンが入ってました。きゃぴ。

スウェーデンの携帯へはまだかけることはできないみたいですが、自宅の固定電話ならOKです。

自宅の電話番号を知りたい方は、知り合いならば教えますよ。


気軽に電話できるっていいですね。

本当は、今は国際電話もとっても安くなっていて、1分40〜90円くらいのようです。

契約電話会社しだいでは、アクセスポイントにかける方が高かったりする場合もあるかも。

でも、これは「気持ち」の問題で、少なくとも年取った親や親戚が「東京に電話する金額と同じならかけやすいな〜」と気軽に電話してくれることの方が大事なわけで。


スカイプできない人でも、これは使えそうです。

ただこれ、スウェーデンから日本に無料電話…はできないそうで。あ〜あ。


今日は、初めて郵便屋さんに集荷にきてもらい、船便で3箱荷物を送りました。20キロ未満がマックスでしたが、3箱とも19.93キロ前後で、まあよくがんばって詰めたわな、という感じです。スウェーデンで待ち受ける彼は「玄関まで持って来てくれるのかな〜」と不安そうですが、そこを不安がるとは、お国が違えばサービスも違うということを気づかされます。大丈夫。玄関まで届けてくれるとのことでした。


しめて3万750円。うう。あと2〜3箱は送りたいので、あと約3万円はかかります。

でも引越と思えばそんなに高くはないかもな〜と自分を説得して、がんばって荷物ツメツメしますよ。


出発まであと17日間。日本の温かい冬を楽しみます。

写真は、スウェーデンのお天気サイトから録ったストックホルムの雪景色。

いいね〜。例え-11度でも。

2010年1月19日火曜日

燃えかすのような広告家魂。

あけましておめでとうございます。

ながながと弁解させていただくと、ひとつ、彼の来日中は忙しくてメールチェックどころかパソコンも触れなかったこと。さらに親戚の死去で彼に初めてのおつかいならぬ初めてのお葬式を体験させたこと。実家にしばらく滞在しなければならなかったこと。帰って来たあと、インフルエンザにかかったこと。はい、おわり。


筋肉痛はお引越の準備の疲れじゃなかっただな。どこからもらってきたのやら。ここでかなりブログ継続が危ぶまれたのですが、このインフルエンザで寝込んでた最中、とっても気になるCMが目につき始めた。


「どんな野菜もへっちゃらさ!ママがおいしくしてあげる〜クリームシチューで、好きな野菜が増えますように~」


どこのCMとは言わぬが、このCMを見て私は違和感を感じた。通常CMとは15秒、30秒なりとも大金をかけて作っている以上、ひとつひとつの動作、ことば、全てに意味付けがなされている。


昔はタバコのCMも放映されていたが、ある女性向けメンソールのCMで、タバコを吸っているシーンは一瞬たりとも出てこぬが(あまりにダイレクトなので)、女性が細長いペンを口元にあてて何か考え込んでいるシーンというのがあった。これはまぎれもなく「タバコ」を連想させるものであり、効果があるかないかは解らぬが少しでもサブリミナル効果的なものを狙っているものと思われる。


これほどまでにも神経を使って作っているCMだからこそ、あのシチューのCMが不思議に見えて仕方がない。何とはない、男の子がママの持つスーパーの買い物かごからほうれんそうを出し「どんな野菜もへっちゃらさ!」という。するとママは「ママがおいしくしてあげる」といいつつ、そのほうれん草をかごに戻す。さらに「クリームシチューで、好きな野菜が増えますように~」と続き、二人でおいしいシチューを食べているというありきたりな絵ではあるが…。


まず、なぜ「どんな野菜もへっちゃらさ!」といいつつママの買い物かごからほうれん草を出すのか。設定では男の子はほうれん草がちょっぴり苦手と思われる。たとえそういう設定ならば、彼はママを手伝って売り場に積まれたほうれん草から一束をママのかごに入れながらそのセリフを言うべきではないのか。


さらにママが怪しい。西田ひかるはあんな怪しいキャラクターだったか。設定では優しいママ風であると想像できるが、なにせ歌が怖い。キーも怖い。さらに食卓設定は特に激しい意見交換がなされたと思われるが、一人っ子の男の子とママだけである。パパの気配がない。特に「寒い季節の定番メニュー、シチューは家族そろって食べよう」的な啓蒙CMも兼ねたいという意向があってもおかしくないのだが、なにせ画面も暗い。私にはこのCMは「執拗に息子を可愛がり、夫・彼氏代わりにしているアダルトチルドレンのシングルママ」にしか見えない。


うがった見方だということは十分承知しているが、うざいくらいにナンバーワンを打ち出す「のどごし生」の方がよっぽど明快である。ちなみにこの発泡酒は何から出来ているか皆さんご存知で買っているか?答えは大豆。もはや麦も使っていない。偽ビールすらない飲み物が売り上げナンバーワンなのだ。すでにアルコールの原料はいよいよ麦から大豆に変えた方がいいんじゃないかくらいな…とここで戻る。


私がシチューのCMの異様さに気づいてから少なくとも5回は見た。ほうれん草をどこから持ち上げたかもちゃんとチェックした。しかし妙である。ここで恒例の俯瞰大作戦を使って他の見方を考えてみた。このCMをパパが録っているとしたらどうだろう?


息子はパパにほうれん草も食べられる事を自慢し、妻と息子が食事しているところをビデオに録っている…まあこれはないな。もしこれを意図しているとしたら、それをまたそのCMの中で表現するからだ。例えば録画中の点滅であったり、「パパ!」とカメラに呼びかかるシーンがあったり、少なくともカメラ目線になる瞬間があるはずだ。しかしそれもない。いったいどういうことなのか。


もしかして、私が感じた「執拗に息子を可愛がり、夫・彼氏代わりにしているアダルトチルドレンのシングルママ」そのものをコンセプトとして作られたCMではないのか?少なくともこの設定の場合、「二段熟カレー」のように元気な娘ではなく、ちょいひ弱な息子でなければいけないし、最近はシングルマザーも多い上、会社の市場調査では父親と食卓を囲める家庭がよっぽど少ないため、より多くの共感を得るために、リアルな家族設定でなくてはいけなかったのかもしれない。


リアルであればあるほど、その異様さが目についてしまう…。ああ、燃えかすのような広告家魂が、このブログを書かせてしまいました。他の人はそれほどCMなんて意識してみてないと思うけど、CMはその瞬間の世相がよく映し出されますからの…。他の見方、ありますかね?もしかしてシリーズかもしれないし。


もうひとつ気になったのは、「ティカロのキシリクリスタル」のキャンディのCM。


この飴、マジうまいんすよ。実は私も知らなかったが、スウェーデン人の彼の甥っ子が「以前にもらったのだが旨かった」というので「バニラミント味のキャンディ」というのをおみやげにリクエストしてきた。そんなものはなかったので、ネットで検索してひっかかったこのティカロのキシリクリスタル「ミルクミント味」を試しに買ってみたら、すっごくうまい!!こりゃたまげた!!いつのまに飴はここまで進化したのか!!と腰を抜かすくらい。


で、結局甥っ子へのおみやげプラス彼氏自身のおみやげプラス私の分で、合計20袋くらい買ったが、それでも足りない。すっかりスウェーデン人にモテモテのキャンディなのだが、日本ではコンビニでも買えるので「私が海外に行ってた間に有名になったのかな?」などと浦島太郎ぶっていたら、先日このキャンディのCMが流れてびっくり!!


今は時の人、真矢みき嬢がスーパーのレジ係に扮して「おいしいのよ〜!!」とかなんとか叫んでいるCMなのだが、先入観なしに私が持った現物のイメージからこれほどかけ離れたCMはないなと、ついギネス申請したくなる代物だ。しかも食べたことない人が「ミントと牛乳?!B級グルメ的掛け合わせだな〜」などと敬遠しがちなイメージを補ってあげるべきところを、真矢嬢、レジ係ですべっちゃった。ああ。


しかも、このCMはちょっと前から何回か見た事があったのだが、まさかこのキャンディのCMだったとは、全く気づかなかった。あまりに商品特性とかけ離れすぎている。インパクトはあったが、それが商品と結びつかなければ、実力のある商品が逆にかわいそうだ。


最近はCMの作り方が変わったと思う。時代の流れプラス急な経済悪化もあるのだと思うが、それこそ糸井が君臨してた時代あたりからずっと広告業界にいた人なんかはどう思うんだろう?もう皆管理職で制作には関わんないか。定年ってのもあるし。


私の永遠の師匠、グレイ大広…おっと今はグレイ ワールドワイドの添田正義 師匠なぞ、なんて言いますか…。…っと、よく見たらティカロの親玉キャドバリージャパンはグレイ ワールドワイドのクライアントじゃあ〜りませんか!!


と、おあとがよろしいようで。ててんてん。