2010年10月14日木曜日

朝日新聞の投書について。

私は知らなかったのだが、今夏、朝日新聞の投書欄にスウェーデンに住む日本人から「スウェーデンは理想郷じゃない」とかいう投稿が載ったとして、だいぶこの件についてやきもきした方々がいたようである。

ネットで検索してみると、本文も見つかり、なかなか厳しいことをつらつらを書き綴っているようである。
「スウェーデンは日本人が思うほどいいとこじゃない」と思う理由をたくさん書いているのだが、私はこの投書に対して、なんだか他の人とは別の違和感を感じた。

誰がどこで何年暮らし、どのように感じているかなんて私の知った事ではなく、自由に討論すればいいと思う。私の感じた違和感は、別のところにある。


まず、なぜ日本のメディアは周期的に「スウェーデンはいいところ♪」と唱えるのか。それは、政党が練りに練って「消費税」を上げようとしている時だけである。

このブログを読んでいる人が知っているかどうかは知らぬが、スウェーデンは福祉国家として有名で、さらに当時に非常に高い消費税でも有名である。私の見方では実にシンプルで、「スウェーデンみたいに素晴らしい福祉国家にするには、スウェーデンの様に消費税を上げることが不可欠なのですよ、ミナサン!!」とマスコミが政党に頼まれて垂れ流ししているだけなんである。実にシンプル極まりない理由なんである。

この新聞に投書した方を私は知らないけれど、13年スウェーデンに暮らしているということは、この13年間マスコミによってどのように国民が洗脳されてきているのか、またどういう情報操作によって「スウェーデンが理想郷♪」という情報を得ているのかリアルタイムで感じ得ることはできなかったはずだ。


これは推測でしかないが、13年前、その方は他の日本人と同様、特に意識することなく「スウェーデンは理想郷♪」というマスコミからの洗脳イメージをそのまま脳の中にキープし、日本での暮らしに満足したまま渡瑞。そして実際のスウェーデンでの生活の「現実」に苦しみ、そして帰国するごとに、洗脳された日本人の「スウェーデンが理想郷♪」というイメージ攻撃に苦しんで来たのではなかろうか。

これを掲載した朝日新聞の意向は、単に「スウェーデンは理想郷じゃないらしい」と言いたいのではなく、「私たちはマスコミであるけれど、こういう政党からの情報操作にちょっとばっかり反抗してるんですよ。どうよオレたちやっぱすごいでしょ。」という態度を見せたいがため、という見方はできないだろうか。投書欄はこういう意味で実に便利なツールなのである。

ある意味、こういった投書を利用する朝日新聞も同罪なのだが(どこと同罪なのかは自分で考えてね♪)、それにしても、この投稿者がどういった意向でこの記事を投稿したのか聞いてみたいものだ。よっぽど純粋な心の持ち主なのだろう。私のようにうがった見方をしないだけいいともいえるが、その為に長年苦い思いをしてきたのなら、さっさと物事をもっと俯瞰で見ように練習した方がいいと思う。

自分が見たものが、スウェーデンの全てとなぜ言えるのか。なぜ自分を物差しに使えるのか。そういうものの見方しかできない人は、外国で暮らすにはとても辛いと思う。かくいう私もよくスウェーデンは…と文句をたれるが、新聞に投書して自己主張するほどのものでもない。私みたいに柳腰でしなしな受け身で生きているような人間は、適応力があって実にストレスフルだ。ノートの大きさが違うだけで文句たれるくらいでのう。(笑)
それだって、慣れれば今のサイズの方が快適に思えるほどだ。

今、ここで一言言うならば、「スウェーデンはスウェーデン人にとって文句を言いながらも住みやすいところで、日本は日本人にとって文句を言いながらもやっぱり住みやすいところだ」と言いたい。私?どっちも住みやすいですよ。なぜなら私は俯瞰で見られるから。(笑)

自慢がオチなんてイヤらしいですな〜。

2010年10月13日水曜日

Det räcker(Original Swedish song)



自動的にこうしてブログにリンクできるんですね。知らんかった。
とりあえずここもご無沙汰だったので、ゆるい動画をお楽しみください。(笑)