2010年6月13日日曜日

チープトリックinスウェーデン!!


学校の事はさておき、ちょっと気になる事を書き留めておきたい。

スウェーデンの通貨はユーロではなくスウェーデンクローネである。
クローネとは言いながら、本当は単数はクローナと呼び、複数ではクロノールと語尾が変化する。実際は20クロノールなどと使う。これが私のイライラのもとであるが、そこはとりあえずスルーしておく。クローナとはスウェーデン語で王冠のことである。さらにクローネの下にはオーレという単位があり、100オーレが1クローネである。オーレはなぜか単数複数ともにオーレと呼ぶ。

しかし、1王冠、20王冠ズなどと使うのは何となく粋を感じるのは私だけであろうか。日本円の円は、ちょっと調べたところによると、指でマルを作ってお金を表現したところから来たそうな。何とも実用的。

で、このクローネ、最近やけにひっかかかる。
例えばスーパーなどでは、表示が「20,90」などとなっている。この場合20クロノールと90オーレとなるわけだが、ここで??となる。

実は、オーレのコインは現在50オーレコインしかないのだ。どうやって払うんだ、20クロノール90オーレを??正解は、21クロノール払い、おつりなし。でした。
そう、現金で払う場合、端数は払えないので繰り上げ値上げとなるのだ。どーよ、この安っぽいトリック。スウェーデンではカード払い&デビッドカード払いが支流なので、その分にはきちんと90オーレ払えるので問題はないのだが、現金だと非常に困る。特に低所得者は現金使いが支流なのに。
しかし、25オーレまでだと繰り下げ値下げとなる。(多分。ここは未確定情報っす)でもさー。単品でランチボックスとか買う場合、よく「あれ?」ってなるわけですよ。49,90とかなってると、50クロノール札出せば終わっちゃうのね〜と。

どうもこの制度が気に入らん。1クローナ=約13円だから50オーレとなると7〜8円の話だが、結構でかいよね?毎日のこととなると。しかも私の何となーくの印象であるが、スウェーデン人はコインは金と思ってない節がある。50オーレ、1クローナ、5クロノール、10クロノール。これはなんだ。

スウェーデンはトイレに入る際、お金が必要だ。デパートでも10クロノール払わないと入れない。マクドナルドでも5クロノールは払わないとトイレに入れない。たまに入ったカフェでさえ「キレイにしてるんだから5クロノールよこせ」とくる。さらに駅にはトイレ自体がない!!スウェーデン人にとって、コインはトイレに入るチップ扱いかよ。

わたしゃびっくりですよ。コインがないとトイレにもいけないんです。どうやら悪い奴らとかチーンエイジャーのたまり場にされるのを防止する役目もあるようですが。でも換金トイレのドアは続けて入ると実質タダなので、よく一人が入ると列を作っていらっしゃいます。やっぱお金使いたくないよねえ、トイレに。

さらに、スウェーデンではペットボトルにデポジットがかかっており、500ミリのペットだと50オーレ、1.5~2リットルだと1クローナ余計にレジで払う。350ミリ缶だと50オーレ。皆さん気をつけてくださいね。で、この飲み終わった空きペットや缶をまたスーパーに戻してお金を受け取るのだが、公園などではよくゴミ箱に捨ててあるのが目につく。

ダーリンに言わせると「一種の募金」だそうで、拾い集める人の為に目立つ様に捨てるのがコツなんだそうだ。マジかよ、スウェーデン人!!要するに、細かいお金は気にしない風潮があるみたいで…。

私は更に驚きます。今年の9月にはとうとうこの「50オーレ」コイン、なくなってしまうんだそうです!!製造中止どころか、使えなくなるそうです。マジかよ!!どうすんだよ!!どうやって払うんだよ50オーレを!!私が持ってる50オーレはどうやって使うんだ!!たまに小さいコンビニだとコイン払いは断られるぞ!!

この約13円の違いを気にしないスウェーデン人の懐の大きさにびっくりいたしました。私も早く銀行の口座作らないと。それにしても、思い切りがいいですね、スウェーデン。日本は最小単位を10円にできるかしら?いやできる。今までの歴史は100銭まで使っていたのだからな。

この「はした金切り捨て制度」何かうっすら臭いますが、これはIMFの仕業ではなさそうです。いいや、どうせ墓場に金は持って行けないしな。

スウェーデンのチープトリックは、「永遠の金の炎」にはならず。ぺんぺん。

2010年6月10日木曜日

キュリアスアンヤ、最初の別れ。


フィンランドの笑い話をダーリンから聞いた。奥さんが旦那に「なんで愛してるっていってくれないの!」と怒ると、旦那は逆切れして「愛してるなんて、30年前にちゃんと言ったじゃないか!もし気が変わったらその時はお前に言ってるはずだ!!」とな。

ダーリンは笑いながら話してくれるのだが、わ、笑えない…。
フィンランド人もスウェーデン人も、かなりシャイというか、あけっぴろげに気持ちを許すということがあまりないらしい。こういうシャイさをわかってないと、ラテンの国から来た人々は「なんでそんなにみんな冷たいの??」となる。しいては日本人からさえも「なんで褒めてくれないの??」と言われてしまうのだ。

実は先日、とうとう学校の授業に耐えられなくなってクラス変更を願い出た。その時「褒めてくれない」センセーと話し合ったのだが、そのときはこっちがびっくりするほど私の勉強ぶりを評価してくれた。積極的に勉強する感動的な生徒だそうである。ううむ。またうっかりセンシチブになってしまい、泣きそうになっちゃったよ…。しかしずいぶんと極端だなあとは思うが、それほどセンセーは内に秘めてアンヤを評価してくれていたのだ。

だからこそ、ちゃんと勉強していても私がクラスのレベルについて行けないこと、テストに合格して卒業するのが目的で勉強しているのではないこと、もっとゆっくりコツコツ階段方式で勉強していきたいということを今わかってもらえたのだ。さらに「アンヤはキュリアス(好奇心旺盛)だと気づいてたよ。」とも。キュリアスジョージかいワシは。でも間違ってないのがくやしい。(笑)

しかもここで私に関する初期評価がちょっと間違っていたことに気づく。私は一応短大出なのだが、中学校卒業レベルの教育しか受けてない人の「レベル2」にされていた。うっかりインタビュアーの口車に乗せられて、「レベル2」の人が行くクラスを選ぶよう誘導されたのだ。ううむ。私が通っている建物は、レベル2+私の通っているCクラス(ここだけレベル3)しかないので、レベル3のノーマルなCクラスに移るというと、学校を変えないと行けない。私が通っている学校機関はストックホルムに3つ学校を持っているのだが、私はその中で他の学校に転校しなくてはいけないのだ。クラスを変わるだけではなく、通う場所ごと変わってしまうのだ!!今度はかなり遠いところのようで、心配と期待が交互に昇開してるところです。あ、ちなみに写真は学校近くの昇開橋を学校の反対から撮ったところ。1時間ごとに橋が上がって、長いポールのボートが行き来してます。もうこの光景も当分お預けね。


明日、最後の授業になると思われるが、「褒めてくれない」センセーの授業でないのが残念。ちゃんと挨拶しにいくけどね。彼からは3回も「君がクラスを変わるなんて悲しいよ(Sad)」と言われてしまいました…。「寂しいよ(Miss)」じゃないところが異性に対して言葉を選んでる感じですかね。(笑)

私は一生懸命「自分のペースで勉強したいがためにクラスを移りたいのだ」と弁解するのですが、英語じゃ上手く伝えられない。センセーはきっと教え方が悪かったのだと自分を責めてしまっているのかもしれません。あー罪作りな女よのう。スウェーデンまで来て、男を泣かすとは。

そのセンセーは顔がドイツ人っぽくて、笑った顔のまゆげがくいっと曲がってるのね。笑い顔で怒る竹中直人の反対バージョンとでも言おうか。でもめいっぱいの「Sad」顔は、めちゃ悲しそうだった。本当に申し訳ないと思うけど、とてもじゃないけど授業についていけないし、基礎を習わずに難しいことばかりやるのは単に時間を無駄にするだけなので、これだけは曲げられない。

あースウェーデンで早くも「別れ」を経験するなんて。まだ心の準備もしてなかったけど、こうやって人間はまた成熟して行くんだなと思います。キュリアスアンヤ、明日は笑顔でさよならしてきます。