2012年2月15日水曜日

PONPONキテル!


フェイスブック(のアカウントも持っているのです)にはちょこっと書いたが、最近の私は何かと忙しい。体は全く動かしてないけど、頭の中はフル回転なのだ。

バレンタインデーを迎え、ちょうど私がスウェーデンに来てから2年が経った。ダーリンとちょっとお高いチョコレートで乾杯して過ごしたが、特に嬉しい日でもあった。手作り石けん作る時に「ククロビン音頭」を踊りながら撹拌してるってのばれなかったし。(笑)

そう。今年に入ってから、私の頭にひとつのアイデアが浮かんだ。
それは、ストックホルムでリサイクル着物のビジネスを始めることである。(きゃ♡とうとう言っちゃった♡)
写真はネット(http://www.flickr.com/photos/24443965@N08)で見つけた1890年代(110年前!)のリサイクル着物の店。雰囲気あって素敵だと思いませんか?

私は着物歴は2年ととても浅いシロートだし、まだちゃんと煮詰めていないが、アイデアは元コピーライターなりに色々ある。叔母が着物の仕事をしているので、色んなことをサポートしてもらえる、というのも背中を押してくれる要因だ。

確かに海外で着物なんて難しいんじゃないの?と私も思う。でも勝算はないこともない。私一人なら何とか食い扶持も…って心細い勝算ですが。

月曜日から始まっていた「起業支援クラス」というのをキャンセル待ちで待っていたのだが、月曜日の夜に職安(が支援しているのです)から電話があり、水曜から参加できることになった。二日の遅れはやる気で押し通し、今日のクラス初日を終えた。

このクラスはスウェーデンに来て3年以内の人の為のクラスだから皆スウェーデン語もおぼつかないけど、結局はやる気の問題だからね。私も経済とかの新しい言葉を一所懸命に翻訳して何とか授業についていった。充実してるクラスだと思う。今の私にぴったりのクラスだったからかもしれないが。補助金ももらえるんです、スウェーデンの税金から。ありがたや…。教室の窓の外は吹雪だったが、心の中は日本晴れ。

最近、自分の中で「きゃりーぱみゅぱみゅ」が猛烈にきている。今更遅い?いいえ、そんなの関係ありません。YOUTUBEでみつけたプロモーションビデオでビビッと来たのだ。でもよく見ると、これって前にもビビッと来てた「Perfume」と同じプロデューサーじゃん。結局は歌ってる人より作った人の感性にビビッと来ただけの事であった。あはは。木村カエラと同じセンスレベルじゃん。ときにこの「中田ヤスタカ」氏、歌詞がとってもいいです。私的にはこの人小室等…じゃなかった小室哲哉くらい大物になると推測。(ってかもうなってる?)

というわけでいくつかのヤスタカ曲はYOUTUBEからムニャムニャしたMP3でストックホルムの電車内にヘビロテ。特に「PONPONPON」は全ての女の子(とはもう言わないかしら?)の応援歌だと思うのだが、考え過ぎか。この曲におおいにポンポンと背中を押され、ただいま我がWAYばく進中なのである。もう着物にキレそう!(爆)

これが言いたかった。(笑)あ〜〜長くてごめん。しかもこのきゃりー語のダブルギャグ、分かんない人はごめんなさい。

クラスを受け持つご年配の男性の先生に「着物?あの芸者の着てるセクシーな服ね!いいね〜」と言われ。着物ビジネスはスウェーデンではいばらの道になりそうだが、それもまた長い目で見れば、人生を楽しむエッセンスのひとつになるんだろうなとも思う。

ずっと前から、お店を持ったりフリーランスで仕事をする人を尊敬のまなざしで見ていたが、まさか自分にはそんなチャンスもそんな切羽詰まった必要性も感じないだろうと思っていた。でも、本当に人間ってわかんない。ここ10年くらいの私の人生はとても高校生や中学生の時の自分には想像もできなかったことがいっぱい起こってる。ってことは、これからも今の私じゃとても想像もできないことがこの先待ってるってことだよね。うん。楽しみだ。

お金の事とかビジネスのこととか考えると、自分のガイドとコンタクト取りにくくなるって、スウェーデン人の大先輩、エマニュエルスウェーデンボリも言ってたけど(笑)、自分のビジネスについて今まで真剣に考えた事が全くなかった私にとっては、これも何かステップのひとつだよなって思える。大丈夫、大事な経験です。

というわけで、しばらくはまたスウェーデン語と格闘です。PONPON行きます。

2012年2月5日日曜日

正絹は人をさらさらにする。


久しぶりのミシンに、食事も忘れて夢中になってます。写真は制作途中のコースター。これにおザブ風に赤いひもを角にちょろっとつけるとかわいくない?って自画自賛中。少しの端っこも無駄にしたくない根性丸出しのパッチワークが功を奏してます。
やっぱ私、何か縫い物関係の血統があるっぽいような…。ウクレレ以上の何かを感じます。前世は縫子だった??

着物のはぎれを触ってると、本当に癒されます。シルクの手触り、美しい染め、巧妙な織り…考えるだけで、はふ〜んってなる。んでもって、日本に住んでる人がうらやましく感じます。ムキーッ!今は、はふ〜んムキーッの毎日。

もし私が今も日本に住んでいたら、多分着物を好きになることもなかったかもしれないけれど(何せスウェーデンに嫁ぐってんで親戚が着物をくれたので)ないものなだり状態です。

先日日本に帰った時、何件かリサイクル着物のお店に行って着物も買ったけど、それは全部こちらで気軽に着られる様なポリエステルの着物ばかり。

でもポリエステルの着物は洗えるし、大きさも私の体型に合っててお直し必要ないし、第一かわいい柄のものが多い。今どきの着物だもん、当たり前なんだけど。

でもやっぱり着物はシルク!!正絹ですよ!肌触りが違います。さらっさらです。うっとりします。まじで。

実は先日ダーリンのママから、何点かいただいたんです!
何か日本人と結婚したら、いつか義母からこういうことしてもらえるんだろうけど、私は外人と結婚したから…って絶対ないと思ってたので超嬉しかった!

まあ全部お下がりとかじゃなくて単に義ママンが日本で買ったリサイクル着物(着る用じゃなくてリメイク用)をいただいたんだけど。値札がまだついてて、義ママンの買い物上手ぶりにびっくり!こんなにきれいな着物、超小さいサイズとはいえよくこの値段で…と感心します。

それがまたしっとりうっとりの肌触りなんですよ。多分売った店で一度ドライクリーニングしたんだと思うんですが、ふんわり〜なんです。義ママンが買ってから20年以上も経ってるのに!!着物すげっ!恐るべし!!

これらはまだどうするかわかんないけど、とにかく未来の計画のために色々考えなくちゃと決意を新たにしました。たくさんの人がブログとかで書いてるけど、昔の人が作った素晴らしい物に触れると本当に恐縮する。ちゃんと扱ってしかるべきものだって気持ちになるよ、やっぱり。私もこれらの着物みたいにしなやかに美しくさらさらと生きたいと思えてきます。




…そういえば去年、微妙に世界的に着物ブーム来てたって知ってました?H&MやLindex(スウェーデンの洋服メーカー)には今も夏の売れ残りの「着物」を売ってます。

まあ、着物といっても、着物風な柄のサテン生地の羽織で袖がちょっと下に長いだけっていう、いかにも外人の着物イメージそのままなんだけど。

永く愛してもらうにはブームにならない方がいいんだけど、まずは知ってもらう事から始めないとね。インド人に靴を売る商人の話を何度も思い浮かべながら…ポジティブ思考、まだまだ継続中。むひ。