2012年1月30日月曜日

スウェーデンに光あれ。


今朝、外の気温がマイナス13度になってて「久々なスウェーデンの冬」を感じていたら、日が出て来てあっという間にマイナス2度まであがってもうた。11度も気温が上がっちゃうなんて、もう暑くてたまんな〜い!!(笑)

さて、週末からトータルで丸二日かけてなぜか着物のウールの羽織を作った。何故か思いがそっちにまっすぐに伸びてしまって、しかも生地屋さんで半額のウール生地を見つけたので火がついてしまった。着物用の羽織だけど、冴えないくらいに着物風にしてみた。なんか半てんっぽい。特に袖の部分は持ってるウールの羽織に見習ってくっつけてみた。出来上がりに着てみたけど、かなりあったかいです。見た目は微妙だけど、きっとスウェーデンの厳しい寒さに程よく似合ってくれるでしょう。

で、本当は他にやりたいこともあったんだけど、何でか本当にわからないんだけど作ってしまった。
私は毎回何かを作ったあとしばらくして「なんでこんな面倒くさいもの作れたんだろう??」て思う事がよくあるが、今回は作ってる最中から「なんで私こんな面倒くさいもの作れてるんだろう??」って思いながら作ってた。だんだんこの疑問が前倒しになっていってる。この調子で行けば、作る計画を立てる段階で「面倒だけどやれるからやろう!」になるはずだ。よしよし。自分に気づかれないうちに遂行してしまえよ、自分。(笑)

今朝、ママンに頼んでいた荷物と叔母に頼んでおいた荷物が朝同時に届いた。ってか、起きたら届いてて、ちょっとしたサンタクロースからのクリスマスプレゼント気分だった。わくわく。中身はリサイクルで買った着物と端切れなんだけど、今回ちょっと無事に荷物が届くか不安だった。

というのも、ママンが郵便局に荷物を持って行ったら、何と「一部の国では食べ物って書いてあると、荷物ごと破棄される」と言われたらしいのだ。
荷物が戻ってくればまだいいが(それにしても倍のお金がかかるが)「ドイツとブラジルではヘタすると宛先に届かないのはおろか、一緒に入っていたものまでに丸ごと破棄されてるんです。」とな。

まじでやばいぞ日本。ってか鼻つまみもの扱いされているようです。放射能をかぶった食べ物で自国を汚染するなってことです。でもスウェーデンにはまだ送ったことがないのでわからないとのこと。

ということでママンはびびって食べ物は入れなかったようなので、無事届いた。でも叔母の荷物。私は叔母にその話をうっかりし忘れたので、案の定、ドライみそ汁、ラスク、キャンディなどもありがたくも入っていた。でも表示は「Dry Food』。ってことはスウェーデンはドライフードなら届くってことだ。

良かったよかった。全国のスウェーデンに荷物を送りたい人、これは朗報ですよ。っていっておいて責任は一切取れないが、それにしても以前郵便局で「ドライフードではなく、実際何なのか全部具体的に書いてください」って言われた事あるけど、人によりけり、ケースバイケースなのね。覚えておこっと。

というわけで、しばらくは「和」の布地と戯れる予定。

日本から帰って来て、今までの「未来の漠然とした不安」が消えて「明けの明星」みたいな光が見えた。
きっと芥川龍之介も新しい目標があればよかったんだよとか、ちらりと思う。結局は人生は長い長い暇つぶしだ。暇がつぶせる格好の遊び道具を手に入れようとしている5歳年上の私には、彼はちょっとだけ子供に見える。あ、でも今だけね。(笑)

明けの明星は、これからスウェーデンの地で、私がダーリンと二人で地道にやっていくとっかかりだ。スウェーデンで明け方に金星が見えるかは知らんが、私にははっきりと今見えているんだから仕方がない。

スウェーデンに光あれ。

2012年1月23日月曜日

自宅のネット、復旧しました。


写真はですね、隣の駅にあるユネスコ遺産の墓地。強風で木が倒れ、墓石もはり倒されてた。ってか、なぎ倒されたってか押し倒されたってか〜〜しつこくてすみません。

引越をした11月からからず〜〜〜〜っとネットが使えず、本当に苦労した。
もちろん学校の課題も家でできないし、学校のパソコンでは日本語は漢字が表示されないから、結局調べ物もうまくできない。
先週家の前の土を掘ってたので、WiFiの使えるネット環境はもうすぐ来ると思うんだけど、その間にネットを使えるようにしたい…と思ってた方の電話ケーブルから来るネットがこの二ヶ月まったく来なかった。全く持って当てにならないネット会社。自宅電話も使えなかったし。この二ヶ月間、スウェーデンの会社の仕事ぶりと、ネットでいかにたくさんの事ができるか、自分がネットにいかに依存しているか痛感することとなった。

でもさ…さすがスウェーデン、よくぞスウェーデン。
昔はスウェーデンの悪口書く日本人の方のブログを読むと悲しくなってたけど、実際に肌で体験するとどうしても「これがスウェーデンか」って、くくりたくなるよな。

ダーリンは「スウェーデンじゃなくて、たまたまこの会社だけがそうなんだ!全てのスウェーデンの会社がそうなわけじゃないよ!」と毎回言いながら怒ってるけど…実際ほとんど全部のスウェーデンの会社に怒ってるじゃんって思う。なにかしら人の動きに問題があるっていうか…。
日本人の友人の中にはスウェーデン人は基本信じてないって人もいて、悲しいかな気持ちがわかるのです。

スウェーデンはシステムの構築とかはばっちりなんだけど、そのシステムが上手く動いてるかチェックする人間がいないから、すぐグダグダになるし応用のきかないシステムになる。頭のいい人はいるけど、ほんの一握りで、そのほんの一握りの人が作ったシステムを頭がいくない他の人たちが運営してくわけで、もちろん全然まわらないし、適当に仕事してる人もたくさん出てくる。
適当にやるからまわんないわけで、まわんないから適当にやらざるを得なくなる(ちゃんとやっても無駄なだけだから)。
そういう悪循環がすごくよく見えるから、すごくイライラするわけよ。もっとちゃんとやれば、やってる人から変われるのに…。長い目で物を見れない、目の前の利益だけを求める…そんなんじゃだめだと思いますよ、スウェーデン。
というのが2年在住の感想。
といいつつ、それも反面教師。私の方こそ、グダグダでだめだめです。もっとわかってあげたいの。スウェーデンを。
自分のことを棚にあげずに、自分から率先してやって、自分から変わろうと思います。がんばりますっ。きりっ。


さて。一昨日やっと暫定的にネットが使える様になって、ずっとストレス溜まりっぱなしだった調べ物とかができて少し落ち着いた。
年末は日本にちょっとの間帰って、最小限のことを済ませてトンボ帰りだった。もっと居たかったけど、色々事情がありまして。

最初は日本に帰る時放射能の事、体で感じるかな…とか思ってたけど(はきけとか、口の中ザラザラとか)まったくもって感じなかった。だからこそ本当に怖いんだけど。
それこそ、ふぐを食べに行ってふぐの骨が喉にひっかかって随分痛い思いをした。そのおかげで喉に違和感があるんだけど、けして放射能じゃないってところがなんちゅうか…本中華。

今年に入って、色々考える事が多くて(去年もそうだけど)、ひとつ勇気を出して始めの一歩を踏み出そうか…ということがでてきた。仕事の事なんだけど。実は着物を本格的に仕事にできないか考え中なのだ。あ〜うまくいくといいな。

ともあれ、ブログを頻繁に更新するぞといいながらまったく音沙汰なしだったのはこういうわけでありまして。
今年はもう一度、もう少し期間を延ばして帰省する予定です。

ああ、そういえば白菜とかお花とか牛乳とか勝手に彦六の店の前に置いて来ちゃったけど、大丈夫だったかな…取られなかったかな…じゃなくてドン引きしなかったかしら…織田島さん。。