2011年4月26日火曜日

天使降臨、財を示唆す。



私はもともとダーリンが住んでいるアパートに転がり込んだクチなんだけど、スウェーデンの一般的なアパートには地下の倉庫と建物の天井裏の倉庫と、二つの倉庫がある。

地下の倉庫は元々「核シェルター(汗)」で、頑丈な扉に、今は冬用のタイヤをしまってる。で、問題の天井裏なのだが、昨日用があってちょっと行ってみたら、何だか気になる段ボールが目についた。ずっと前からあったのでそんなに気にしてなかったが、今見ると非常に気になる…ということで開けてみた。
すると、まあ、なんやかんやダーリンの妹さん達の洋服とか出て来て、「何でここに?」ってか、面倒くさくて何も整理してない感ありありだったんだけど、そこに面白い物を二つ見つけた。私のガイドがどうも教えてくれたっぽい…と考えてみる。(笑)


一つは「Kaolin」って書いてある粉。「麻薬?」とか思って焦ったんだけど。
この段ボールは10年くらい前からある…ってことは少なくとも10年前のもので、一度ダーリンがゴミ箱に捨てたんだけど、今日改めて「ん?もしかして石けんに使えないか?」と一瞬ひらめいて、拾い直す。ネットで調べたら何の事はない粘土の粉で、顔のパックとかに使えるらしい。石けんの材料ではポピュラーらしい。知らんかった。でも10年前…と躊躇したけど、よく考えると粘土って石なわけで、乾燥している以上「新鮮な粘土」ってないわけで、思い直して石けん作ってみる事に。

もう一つは、「Rabarberrod」って書いてある。はは、これは私の「大嫌いな」酸っぱい蓮の葉っぱみたいな茎の植物「ルバーブ」だな、とわかる。でもこれ、ネットで調べると漢方の「大黄」てある。これって、日本にもあるんだ。ってかこれ、下剤じゃん!!下剤を石けんに使うとやっぱ下痢する?んなわけない。効能的には消炎作用もあるので、ニキビとかにもいいかも、とも思って、タダだし今日オイルにだばっと漬けてみた。後日これも作ってみる。

週末は「ポスク」って言って、卵とかひよこを祭る(笑)復活祭でお休みだったんだけど、(写真参照のこと)それを利用してダーリンのママの家に滞在。そこで、私の石けんがかなり好評だと聞いたので、今ある石けんは全部募金のバザーに奉納してしまうので作らねば…と決心、残りの1日を利用して結構な量の石けんを作った。ママンと弟ファミリーが来る時にあげるって言ってたのも忘れてたんで。あは。

で、今回の石けんはずばり「白樺樹液石けん」。こんなに白樺がいっぱい生えてるのに、スウェーデン人は存在さえも知らない白樺樹液。

これは、今の時期にしかとれない貴重なもので、さりげにフェイスブックにはアップしたんだけど、穴をあけて一日タラタラと樹液が出てくるのをペットボトルで受ける…という原始的な作業。なかなか興奮します。蟻と資源の奪い合い。(笑)この樹液、味はうすーく甘みがありますが、サラサラとしたただの水。でも石けん用に苛性ソーダを混ぜた時にみるみる色が黄色〜オレンジに変わってびっくり!これって糖分が変化した色か?凍らしとくべきだったか?しかたない。オリーブオイルを使ったのに(緑色になる)全体的にはクリーム色の石けんになった。型に2リットルのジュースのパックを使って、キューブ状に仕上げてみた。
スウェーデンらしい石けんができて満足。やわらかいんでこんな形だけど、固まったら削ってキューブにする予定。でもこれ、自称自賛…じゃなくて地産地消だよな。

で、スウェーデン語学校の卒業テスト。いつ受けられる?いつセンセーからOKをもらえる?とイライラも頂点に達し、ストレスで誰か刺すかも…と思い学校の卒業テストを5月に受けることを諦めた。もー指の皮剥きまくりです。どっちにせよセンセーも推奨してくれんかったし。誰よりもながーくSFIに在籍する私。多分日本人の在籍記録更新中だと思う。他の人から「卒業後に行く学校も同じ内容よ〜今そこで勉強しておいた方が後でラクよ」と言ってもらえたので、テスト合格はスウェーデン語のレベル証明ではないと思って(ただ学校をスイッチするための通過点!!)、ただただ勉強します。

春の始まりは夏の始まり。雨期のないスウェーデンは、もうすでにビキニな人々が公園に溢れています。私もバルコニーで勉強しよっと。