2010年8月26日木曜日

幸せ慣れ、に気づいて感謝する。


私のダーリン(はあと)

さて。ちょっと、スウェーデン在住の方のブログとか読んでみると、実に面白くスウェーデンの事を紹介していますね。私も思わず「いいところだな〜行ってみたいな〜」なんてぼーっと考えて「はっ!!ここ行った事あるじゃん!!」などと気づいて驚く事があります。(笑)

意識しているかしてないかわからないけれど、私はこの国スウェーデンに慣れようとしてるからか、
よくよく考えるとそれってとっても日本じゃ非常識と思われることでも、単純に受け止めてしまって日常に取り込んでしまいがちな気がします。

そんなスウェーデンにどっぷりな中でも、最近学校で「はっ」としたこと。

今私は、スウェーデンの移民の為のスウェーデン語学校(SFI)に通っています。レベルはCクラス。まだまだ基本的なところから抜けられません。動詞の活用を覚えたり、病気の種類の名前を勉強したり。以前「インテンシブクラス」という難しいクラスに通っていた時はすでにこのレベルは通過した後なので、「こんなことも分かってないのに次のクラスに行くテストなんて受けられるか!」と、地道に毎日勉強しています。

今のクラスは先生が突然変わったり、毎週新しい生徒が入ってきたりと、なかなか進め方が難しいのですが、きっと生徒自身が「もうこれやったし、最近授業に飽きて来たな〜」と思うようになったら次のステップに行くことを考えればいいのかな?と気軽に考えています。というか、誰も私のレベルが今どこどこで、どのくらいの速度でどこにとどまっていればいいのか、なんて誰も教えてくれません。自分で考え、自分で選択。私は、自分で「もっとゆっくり勉強する」ことを選んだので、満足していますけど。

で、ここからが本題(笑)毎度長くてすみません。

今のクラスには、モロッコから来た人が2人、イラクから2人、ポーランド人が一人、スペイン人が2人、あと時々しか来ない人たちが数人います。このモロッコ人とイラク人はイスラム教徒なんですが、普通に「スェーデンでレストランに入ったことなんてない」とか「100%自炊」とか「お酒はまったく一滴も飲みません」とかさらりと言ってのけます。

何が良くて何が悪いのか、けして比較はできませんが…。スウェーデンに来てスウェーデン料理を食わんで何を食うのか。
彼女らは、ハラルミートと呼ばれる、ナムナムした後殺した肉しか口にできないので、そういうレストランを探せないんだそうで。スウェーデンでは、普通のスーパーマーケットにもハラルミートはもちろん、アラビックな食材がいっぱい売っています。ちょっと小躍りしちゃうような、怪しげな缶詰がいっぱいです。
でも、彼女らは、スウェーデンミートボールはおろか、スウェーデンのおいしいビールも飲まないし、野外レストランでまったり…もしないわけです。

これにはちょっとショックを受けた日本人のAYAさん。そういえば、私、見た目はアジア人だけど、スウェーデン人の旦那がいるせいか、やることはいたって地元民化しています。まるで家猫が自分のことを人間だと思っているかのような…(汗)そんな家猫AYAさんだけに、あんな上手いものを食わないでスウェーデンに居て何が楽しいのか?と、ものすごいギャップを感じるわけです。

しかも、前のクラスのインド人のアスミダ同様、男性は一切家事をしないので、料理もお掃除も選択も全て女性がやるそうで…。人間「慣れた」ことから離れることに苦痛を感じるらしいので、何でも「慣れれば」、それがちょっと大変なことであっても本人にしてみれば、楽でぬるま湯なのかもしれません。特に宗教がらみは、そこからはみ出さない事が安心と豊かな人生とに直結しているので半端じゃありませんしね。あくまでどれが良くてどれが悪い、は比較できないし。

私なんか、基本ダーリンの方が料理が好きだし得意なんで、私が日本食を作る以外、ほとんどダーリンが料理します。時々お外に食べにもいくし。さらに先日念願の食器洗浄機を買ってしまったので、もうお皿を洗う手間もありません。じゃあ一体AYAさん何してる訳?というと、私は「自分であることをキープしている」って感じですか。(笑)ああ、完全甘えの思考ですな。

私たちは多分子供を作らないので(親はハーフのかわいい赤ちゃんを期待してますが…)自分たちの時間を自分たちに使えます。私としてはヘミシンクをもう少しマスターして、あっちの世界でもう少し役に立つことをしたいとは思っているのですが…。

今、今後どういう仕事をしようか、考えています。ダーリンは仕事をすることを目的にしなくていいと言ってくれたので、血眼で仕事を探さなくていいのでほっとしています。私は自分が恵まれていることを分かっているし、だがしかしだからといって、それを引け目に思う必要もないと思っています。多分スウェーデンでコピーライターは難しいかと思います。少なくとも私のスキルでは…(汗)となると、逆に考えれば、私はスウェーデンでもう一度「職業選択の自由あははん♪」を味わえるわけです。

ここで、願望成就のコツを駆使して「自分ではとても具体的に想像しえないけど、自分がやってて楽しくて充実感の味わえる仕事につけて幸せだな〜ありがとう!!」と毎日感謝しなくては。
幸せに慣れていることに毎日気づいて感謝する、という事ですな。

ああ、ちょっと今日は支離滅裂。

2010年8月25日水曜日

シュールストラミング祭り。


先週の木曜日、こちらでは「シュールストラミング」の今年の缶詰の解禁日でした。
しかし私たちとダーリンの友達の三人で祭りをしたのは前日の水曜日。(ああ、もう一週間前になってしまった)

ダーリンのウクレレ友達、マルケスさんは大のシュールストラミング好き。
今回は彼の指南にしたがって、正しいシュールストラミングの召し方で楽しみました。
今回はフィレ(すでに開いてあって骨も取ってある状態のもの)とホール(頭だけ取った、骨付きで開いていないもの)の缶を2缶用意しました。普通に近場のスーパーで売っています。

さて、私としては開ける時に「ぎゃーっ!!」とか言いながら鼻をつまんで公園をかけずり回る図を想像してたんだけど、
まったく想像と違って、紳士的な食べ方でございました。さすがカチャカチャの国。(笑)

まずは開け方ですが、むやみにガツッと開けたりしないんです。がっかりなんです。
シンクに水を溜め、その中で静かに缶を開けていきます。

中身の水(ああ、こういう言葉を一言で何と言うのかを忘れ始めている)を溜めた水と一緒に流し、バルコニーに移動。

マルケスさんがこだわった、ポターティス(彼こだわりのポテです)と、スウェーデンでは一般的な薄い乾パンでいただきました。
まず乾パンにたっぷりバターを塗り、細かく刻んだシュールストラミングを乗せます。さらにポターティスとみじん切りの赤タマネギを均等に乗せ、「グレードフィル(サワークリームの一種)」はお好みで。最後に刻んだパセリをちょこっと乗せてかぶりつきます。美しくもり立てた乾パンを片手にしてご満悦のマルケスさんです。(エプロン付き)


もちろん、食べる時には「シュナップス」と言うポテトの蒸留酒を一気飲み。(口の中がカーってなります)
この日はそんなに暑くなかったので、短くなり始めた夜をロウソクの炎でちょっとロマンチックに演出しつつバルコニーで過ごしました。

肝心の味の方ですが…私的には「ちょっとしょっぱいかな〜」くらいが不満で、味の方はかなりいけました。臭いより味はまろやかでした。全部の食材が口の中でミックスされて、なんとも言えない旨味の洪水!!う〜ん、スウェーデンに来てよかった…とまた思いました。よかったよかった。私の味覚がとってもワールドワイド対応で。

でも2缶は三人にはちょっと多くて、少し残してしまいました。(ポテトも食べるしね)でも残したシュールストラミングは、通常のゴミ捨て場に捨てられません。缶もリサイクルできません。(臭くて)なんと、ビニール二重包みにして、道ばたのゴミ捨て場に捨ててました、うちのダーリンってば!!皆どうしてるのかなーって思ってたんですが「皆こうしてるよ」って言うし…。だまされたかな?

ともあれ、貴重な「シュールストラミングバージン」、大いに盛り上がりましたでございました。

このシュールストラミング、後日談があるのですが、翌日もバルコニーで普通に夕飯を食べていたら、どこからともなく恐ろしい臭いが…
なんと近所の方々が解禁日に野外パーティをしていたのでした。ちゃんとボールに水を張って缶を開けていたのですが、やっぱり臭いはするよね〜。遥か彼方から流れ来るシュールストラミングに思いをはせ、そそくさと家に入った二人なのでした。でも今はこのシュールストラミング、昨年のはもうすでに半額で売ってます。とりあえずダーリンと、夏の間に(外でお食事できる時期に)もう一回食べたいねという結論に合意しております。

その国の食べ物が口に合う人間でよかった♪多分これ、一種の特技です。

2010年8月15日日曜日

ウクレレを結婚祝いに。

も〜やることがいっぱいありすぎて、てんてこ舞いとはこのことだ、などと日本語の復習をしつつ今日に至ります。

無事結婚式を例の「スウェーデンボリ(ボルグ)」のサマーハウスでやりまして、私は先週から「アヤ-フジモリ-レヒティネン」になりました。本名はここで一回しか書かないので、心得ておくように。(笑)

イギリスから帰ってきたら、まるまる横に大きくなってまして、ぴったりサイズのはずのウェディングドレスが、なぜかパツパツになってまして。なんとか入りましたが、今後は本気で減量がテーマです。

火曜日に両親が帰り、その後、イギリス人のお友達がスウェーデンに旅行に来ているというので、皆で集まり酒を飲み、翌日は定例のウクレレキャバレーというオープンマイクに参加しました。狂った様に飲んでウクレレ弾いてました、皆さん。で、土曜日は二日酔いのため寝て過ごし、今日に至ります。

で、スウェーデンのお友達のスヴェン(Sven)さんという方が、私たちにウクレレをプレゼントしてくれました!彼はアマティアのウクレレビルダーですが、スウェーデン周りの友達で、彼のウクレレを持っていない人はいません。そのくらいスヴェンさんのウクレレは、こちらで有名です。

そのスヴェンさんが、贈っていただいたウクレレでビデオを撮ったようです。お子さん(女の子:5歳)のスウェーデン語さえまだ何言ってるか分かりませんが(ラストに「指でハート型が出来たよ!」とか言っているようです)とても微笑ましいビデオ、紹介させてください。


スウェディッシュアッシュ、というのがどの木なのかよくわからないのですが、よく鳴るウクレレです。サウンドホールがハート型なので、もう70%くらいは私のものになると確信していますが(笑)、時間があればこのウクレレでビデオを撮りたいと思っています。

日本はうだるような暑さのようですね。こちらは涼しい風が吹いていて、秋の訪れを感じています。でも過ごしやすい。
夜はバルコニーで、ろうそくの火とともにまったりワイン…なんて感じで。
今までは夜も明るかったので、ろうそくは出番がなかったのですが、これからが本番!一番ロマンティックなムードになれる季節です。ムフッ。

また時間が出来次第、ホーレスレーでの楽しかったウクレレフェスのレポートをしたいです。

2010年8月1日日曜日

ヨーロッパに飽きてきました。


金曜日に長い旅から戻って参りました。元気で忙しくしています。
今回、デンマーク→ドイツ→オランダ→イギリスに渡りのホーレスレーという小さな町のキャンプ場で開かれたウクレレフェスティバルに参加。そこで三日キャンプした後、スウェーデンまで戻って参りました。写真はデンマークのコペンハーゲンです。

疲れた…けど、面白かったです。色んな体験をして。キャンプも楽しかったし、ウクレレフェスもめちゃ楽しかったし、道中の様々なトラブル&アクシデントも楽しく対処しました。(笑)

3キロ太ったけど、あれを食べられるんだったら3キロぐらい苦労してダイエットしてもいいです、ってなくらいのおいしいドイツ料理も堪能しました。
偶然に通った小さな町のパブ件B&Bみたいなとこだったんだけど、そこでは感動的に美味しかった、何もかもが。また後日詳しくレポートしたいです。

ひとつだけあえて今日言うとするならば、あれはアムステルダムでの出来事。私たちにとってアムステルダムという大きな街はいろんな意味で困惑して、あんまりいい印象がなかったんだけど、それはランチの時でした。


どこでランチを取ろうか探しまわったけど、あまりめぼしいところがなくて、結局ホテルの近くの特にどおってことのないカフェに入った。今は夏だから外に座るのが素敵なんだけど、名物のパンケーキ(写真のはハワイ。トッピングがハムとパイナップルです)を食べていたら、しばらくして中年の女性二人が隣の席に座ったのね。するといきなりタバコのプカプカ攻撃。

ああ、海外ではしらんけどこういう時、隣の人が食べてたら「タバコ吸ってもいいですか?」とか聞くよなあ。特に煙が顔にかかりまくったダーリンは当然不機嫌に。なんてやつらだ!!プンプン!と怒ってた。しばらくしたら、今度はそのカフェで飼ってるらしいネコがノコノコどこからかやってきて、近くの椅子にどでんと座った。

かわいいな〜と思いつつ、その猫にカメラを向けていたら、その中年女性二人組が猫に気づいて「しっしっ!!」と追っ払うではないか!!なんて人たち!私が写真を撮ってるのが見えないの??ああ、黒い背中が写っていやがる。


「自己中心な女どもは、どこにもいるのな。」


とここまで考えてハタと気づく。

この中年二人組、ダーリンに聞くとノルウェー人だそうだ。(ノルウェー語だったらしいので)この二人にとっては、タバコをすうことは当たり前なこと、好きな事。でも私はその煙がくるのが嫌。そして。私にとって猫が来ることは当たり前で好ましいことだけど、この二人にとっては嫌なこと。

ただ、それだけなのだ。一見すると、嫌みなノルウェー人をダブルパンチで嫌ってしまいそうだが、単にこの二人と私とは嗜好が(思考ともいうべきか)が違うだけなのだ。と気づく。

そう思うと、もしかしてノルウェー人にとって「にゃんこ、おいで〜」なんて言ってる私は「私猫アレルギーなのに、やめて!!」と、とても私の行為を嫌がっていたのかもしれない。

これは悪い事をした、とは思わないが、自分の好きな事、嫌いな事が他人にとって同じ事とは限らないということに気づいたアムステルダムだった。万一ダブルパンチで普通に嫌みな二人組だったとしても、私にとっては関係ない。私にとっては大事なことをひとつ気づかせてくれた大事なノルウェー人なのです。



明日は午前中学校に行ったあと、両親を空港まで迎えに行きます。いよいよ大変なウェディング週間の始まりです。両親にはブログはおろかYOUTUBEさえも内緒にしているので11日までは更新できませんが、ゆっくり結婚式の話も兼ねてこの旅の話でもしていきたいです。

このあと時間があったら、ミクシイに旅行の写真をアップ予定です。