2010年8月25日水曜日

シュールストラミング祭り。


先週の木曜日、こちらでは「シュールストラミング」の今年の缶詰の解禁日でした。
しかし私たちとダーリンの友達の三人で祭りをしたのは前日の水曜日。(ああ、もう一週間前になってしまった)

ダーリンのウクレレ友達、マルケスさんは大のシュールストラミング好き。
今回は彼の指南にしたがって、正しいシュールストラミングの召し方で楽しみました。
今回はフィレ(すでに開いてあって骨も取ってある状態のもの)とホール(頭だけ取った、骨付きで開いていないもの)の缶を2缶用意しました。普通に近場のスーパーで売っています。

さて、私としては開ける時に「ぎゃーっ!!」とか言いながら鼻をつまんで公園をかけずり回る図を想像してたんだけど、
まったく想像と違って、紳士的な食べ方でございました。さすがカチャカチャの国。(笑)

まずは開け方ですが、むやみにガツッと開けたりしないんです。がっかりなんです。
シンクに水を溜め、その中で静かに缶を開けていきます。

中身の水(ああ、こういう言葉を一言で何と言うのかを忘れ始めている)を溜めた水と一緒に流し、バルコニーに移動。

マルケスさんがこだわった、ポターティス(彼こだわりのポテです)と、スウェーデンでは一般的な薄い乾パンでいただきました。
まず乾パンにたっぷりバターを塗り、細かく刻んだシュールストラミングを乗せます。さらにポターティスとみじん切りの赤タマネギを均等に乗せ、「グレードフィル(サワークリームの一種)」はお好みで。最後に刻んだパセリをちょこっと乗せてかぶりつきます。美しくもり立てた乾パンを片手にしてご満悦のマルケスさんです。(エプロン付き)


もちろん、食べる時には「シュナップス」と言うポテトの蒸留酒を一気飲み。(口の中がカーってなります)
この日はそんなに暑くなかったので、短くなり始めた夜をロウソクの炎でちょっとロマンチックに演出しつつバルコニーで過ごしました。

肝心の味の方ですが…私的には「ちょっとしょっぱいかな〜」くらいが不満で、味の方はかなりいけました。臭いより味はまろやかでした。全部の食材が口の中でミックスされて、なんとも言えない旨味の洪水!!う〜ん、スウェーデンに来てよかった…とまた思いました。よかったよかった。私の味覚がとってもワールドワイド対応で。

でも2缶は三人にはちょっと多くて、少し残してしまいました。(ポテトも食べるしね)でも残したシュールストラミングは、通常のゴミ捨て場に捨てられません。缶もリサイクルできません。(臭くて)なんと、ビニール二重包みにして、道ばたのゴミ捨て場に捨ててました、うちのダーリンってば!!皆どうしてるのかなーって思ってたんですが「皆こうしてるよ」って言うし…。だまされたかな?

ともあれ、貴重な「シュールストラミングバージン」、大いに盛り上がりましたでございました。

このシュールストラミング、後日談があるのですが、翌日もバルコニーで普通に夕飯を食べていたら、どこからともなく恐ろしい臭いが…
なんと近所の方々が解禁日に野外パーティをしていたのでした。ちゃんとボールに水を張って缶を開けていたのですが、やっぱり臭いはするよね〜。遥か彼方から流れ来るシュールストラミングに思いをはせ、そそくさと家に入った二人なのでした。でも今はこのシュールストラミング、昨年のはもうすでに半額で売ってます。とりあえずダーリンと、夏の間に(外でお食事できる時期に)もう一回食べたいねという結論に合意しております。

その国の食べ物が口に合う人間でよかった♪多分これ、一種の特技です。

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