2010年5月30日日曜日

EuroVisionとRoppis

ユーロビジョンソングコンテストというものが昨日終わりました。

日本ではあんまりメジャーじゃないと思うんですが、ヨーロッパの国々が各代表の曲をエントリーし、ヨーロッパの人々が電話で投票するという結構大きなイベント。毎年この時期に開かれ「この曲嫌い」「この曲はアホだな」とか色々議論するのが楽しいらしいです。(笑)自国には投票できず、人数ではなく各国での投票結果のベスト10に選ばれた曲がポイントをもらえ、そのポイントの数を競うというものなので、各国の人口規模は関係ないのであります。一番になった曲の国は、翌年のコンテストの開催国になります。今年はちなみにノルウェーでした。

昨年もこの時期スウェーデンにいた私は、全ての曲をテレビで見る事ができたのですが、まあ、なんというか、曲の好みなんですかね?まったく予想が外れまくれる。この曲が一番だろ!と思うと全然ランキングにも入ってなかったり、昨年の優勝曲ノルウェーは、曲よりもシンガーの個性に笑っちゃってどうしようもなくて。

で、今年も腰を入れてみてたんだけど、まずスウェーデンの中で代表曲を決める審査にも納得いかないわけですよ。本当ーにその曲でいいんですか?と。結局スウェーデンは予選落ちなんですが…。でものちのち「あれ?意外といい歌詞かもしんない」と思う様になってます。英語の曲でも深い曲があるんですね。そういうのは大好きなんです。意味深な曲とか、恋愛以外のテーマの曲って。さて、今年の優勝曲は、悪くはないんですが、印象になくて投票結果を公表している間、どんな曲が思い出せなくてイライラしてたくらい。それくらいあんまり「なるほど感」を感じなくて、憤っているです。ちなみに今年の優勝はドイツ。来年はドイツで開かれるってわけですな。

私のベストソング、もうYoutubeからダウンロードしちゃったんですが、ルーマニアの曲!たまらんですなあ。美人のお姉ちゃん〜〜。



今iPodでのヘビーチューンです。そんなのどうでもいい??…失礼しました。

この投票の結果を見てると面白いんです。まず、各国の投票結果を発表するのに、英語を使わなかった国が一国あります。さてどこでしょう?それは言わずとしれた「フランス」(笑)さすがのこだわりでびっくりです。ヨーロッパ中が見てんだから、英語話してくれたっていいじゃないよ、ってのが通じない国にエクスタシーを感じます。

さらに、ダーリンは各国が投票したナンバーワンを推測してたんだけど、結構当たっててびっくりしました。それは、やっぱお国柄というか。もちろん今回はドイツがぶっちぎりダントツにポイントを取得してたのですが、(スウェーデンも一番に選んでましたよ)ヨーロッパでも東のちっこい国の方だと、近場の国の曲を選んでたりして。近場の国に親近感を覚えるのか、曲の好みが似てるのか、それはわからんですが。ちなみに私と同意見の投票をしたのはイスラエルでした。(あれ?そうだよな?)なんかそこに親近感を覚えます。ルーマニアの曲、よかったよね!!ね!ね!3位なんて結果だったけど。残念でたまんないです。でもこの曲、ちょっとコード進行が変わってるから、もしかして日本ではやるかもしんないなーと思ったりして。似た感じの曲、じぇいぽっぷにもありますもの。


さて。

土曜日と日曜日、各日違うフリマに出かけました。スウェーデン語ではロッピスと言います。もちろんスウェーデンでもフリマは盛んです。頼もしい習慣です。だいたい130円〜がほとんどで、中には3着で130円という泣かせるお店も。なかなかスウェーデン語で交渉するのは難しい上、もともとの値段が安いので今回は言い値でお買い物。でも130円、260円とかっすよ?スウェーデンは消費税が25%なんで、H&Mなんかは日本の方が安いです。IKEAのホットドッグも日本の方が安いです。体型がかなり変わってしまっているけど、おしゃれ心は別…と、色々お買い物をしました。いいお天気でお散歩だけでも楽しかった。


で、写真はダーリンが撮った私のパパラッチ写真。(爆笑)ひどい格好&ひどい顔して130円の買い物にギラギラしてます。(笑)私的に非常にウケたので公開。といいつつ、ダーリンのフェイスブックにはもう上がってますよ。そんなめんどくさいものよくやるなよなーと思いますが。結構面白いようです。当分私はブログとYoutubeでいっぱいいっぱい。

Youtubeといえば、最近学校の授業で知ったスウェーデンの音楽家の曲にとってもいいのがあったので、暇な時に練習してビデオ撮りたいと思う様になりました。昔の曲はどんな国でも素朴でいいものが多いです。あ、ルーマニアの曲もいいけどね♪

ダーリンはドイツの優勝曲を練習するんだと意気込んでいます。勝手にやってね…。

2010年5月19日水曜日

褒美とは褒美にあらず。


最後に書いた風呂具から相当テンションが落ち着いてるんで、文体も降下中。ゆるしてください。
写真は学校の教室(結構狭いです)。

さて、褒美だ大作戦。
なぜ「褒美だ」なのかは以前に出て来た「隠し砦のプリンセス。」をご参照あれ。
で、ヒメはお勉強のための褒美が欲しいんでございますが、
それを「食べ物」にしちゃった…あ〜あ。

やっぱり好奇心おう盛な人間にとって、怪しげな食品がいっぱい売っている海外で生活するのは「死」に等しいですな。もちろんメタボ死です。(笑)心の褒美と体の褒美はなぜ違うんだろう。

ここ数日は「スコーネペッパカーカ」なるものにはまっています。日本の「甘食」にフェンネルみたいな変わった味のハーブの味が加わったみたいなものです。パッケージもかわいい。炭水化物は…といいながら、がっつり食べています。だってすっごいおいしいんだもん!

朝は、クネッケという固くて薄いクラッカーをばりばりと割り、スライスしたチーズ、チューブのキャビア(塩味タラコペーストです)、トマトを乗っけて食べるのが定番。

おかげで体重計が壊れてるんじゃないかと思うほどのウェイトになっています。どうせ死ぬんだと思って-15キロダイエットした時とは天と地との差であります。でももう二度とあの気持ちにはなれないな。だって幸せなんだもん。

一瞬勉強したご褒美に「どうせ死ぬんだダイエット」をもう一度実行するという手も考えました。でも普通の人は理解できないかもしれません。苦行のご褒美が苦行なんて。ちょっぴりマゾいアンヤならではの発想?

とにかく勉強しても誰も褒めてくれないので、何とかモチベーションをあげようと努力しましたが、最終的には全部のことをやるんだから、わざわざ回転数あげなくてもいいんじゃないかと開き直っています。

というのも、一度本気で「クラスを変えたい。もらったペース配分は絶対ついて行けない。」とセンセーに相談したところ、もちろん自分のペースで勉強していいのよと言われました。それが普通なんだけどね。

私は見せられたペース配分をキープしなくちゃいけないことにストレスを感じてたので、「強制」されていると勝手に脳内に作り上げていた自分を「私って日本人だったのね〜」としごく驚きました。
日本式の勉強は、強制強制また強制と「スーパーモンキー孫悟空」みたいになってるんですが、少なくともスウェーデンの移民のための学校はそのようなものはなかったんです。

とはいえ、ペース配分が作られるというのもいちいち生徒が勉強しないので、普通の授業がすこぶる遅いというのが背景にあるわけなんですが。それにしても極端だよ。

今はちょっと落ち着いた上、ここのところの天気のよさに浮かれてバルコニーで勉強しているのでストレスフリーで楽しく勉強できています。コメントやメールで褒めてくれた人、本当にありがとう。本当に嬉しかったです。

我が家はスウェーデンでは一般的なマンション(海外で言うアパートレベル)ですが、バルコニーには今までカフェテーブルしかありませんでした。しかし私は「基地」好きなんです。バルコニーとか押し入れとか、家の中でも特殊な場所が好きで色々改造して基地っぽくしたくなるんです。

今週は勉強に加えて、ある日突然思いついた「ディナーテーブル兼勉強机」を制作中。足はこうして、ここにフックをかけて…と、何かを作るときのアイデアを英語で説明するのって本当に大変です。特に折り畳みにする足のアイデアは苦労しました。でも何とか見ぶり手ぶりにイラストも加え、今は仮のテーブルができあがっています。今日はこれからバルコニーでお勉強です。あ、もちろん「褒美だ」もね。うひ。

2010年5月10日月曜日

アンヤ、脳みそから血がにじんでるよ。

冗談じゃないぞコノヤロー。難しいじゃないかコノヤロー。なんで急にこんなにレベルがあがるんだコノヤロー。

見た事もない単語ばっかりでびっくりするじゃないか。それをこれから勉強するんだっていったって、限度ってものがあらあ。
しかも他の生徒は4年スウェーデンに住んでるって奴も一緒じゃねーか。いくら勉強しても追いつかねえじゃねえか。何よりウェブで勉強ってなんだこりゃだ!!しかも間違ってるぞグラマー!!学校が間違えてどうすんじゃ!!いったいどういうこった!!


木曜日から通い始めたニュークラスには不満がいっぱい。なにせ、新しくカリキュラムを作ったばかりのできたてホヤホヤのクラスなので、どうも先生も生徒も何がわかんないのかわかんなくて、いちいち戸惑う。

何が新しいのかというと、通常は午前中か午後だけしか授業がないのだが(一週間15時間)、このクラスはその授業に加えて「ウェブ」でのお勉強時間が組み込まれており、その時間もとって一週間30時間の授業をするという画期的なものなのだ。何がお得かというと、授業料が節約できる。あ、ちなみに生徒は無料で学校に通えます。

通常約1年で卒業するところを5ヶ月で卒業できるので「先生を雇うお金が節約できる、すばらしいクラスですよ!」とお金を出している政府に学校がアピールするためのクラスなのだ。学校もいろいろあるので、プレゼンしてより多くの生徒を獲得したいのだ。生徒は早く卒業できるというささやかなメリットがある。

でも。おいおい、そんな簡単なことじゃねえだろ。いくら生徒の学習意欲次第だって、習ってないことを自主勉強して「ああ、そこはもう分かってるのね君は」とか勘違いされてスルーされることに腹が立つ。

他の生徒さんはスペイン語、ロシア語、クルド語が母国語の方々ですが、みなさん基礎的な文章の組み立ては英語とスウェーデン語と一緒の「SVO」なんです。同じ言葉もいくつかあるらしいし、結構カンタンなんです。

でも。日本語はまったく作りが違う上、英語もばっちりじゃないのにメインのコミュニケーション言語は英語、しかも一生懸命勉強しても一向に他の生徒に追いつかない。

しかも、スウェーデン人にとって「アヤ」という発音はとっても難しいらしく「アンナ」とか真ん中に「ン」を入れてきやがるんですよ、やつらは。すでに私は「アンヤ」になってます。呼ばれても気づかねえ気づかねえ。(笑)多分先生は私の集中力がよっぽどいいのかと勘違いしてやがります。

そういえば先日、ダーリンのウクレレ友達がフェイスブックで「日本人にとってスウェーデン語を習うのはカンタンらしいな。知り合いの日本人もすっごいスウェーデン語話せるぞ」と書いたらしい。

ふざけるなコノヤロー。簡単なわけないじゃないか。そいつはな、脳みそから血がにじむくらい勉強してやっとスウェーデン語を話せるようになったんだぞ(と思う)。死にそうなほどこんがらがったグラマーの壁と、一生理解できないと思われる発音の壁を乗り越えて、今そこに立っているんだ。ああ、ダーリンのウクレレ友達を本気で(以下略)

…と、ここまで怒り狂ってわかりました。今度の先生は「褒めてくれない」んだと。いや、別に先生の褒め言葉だけがやる気の根源じゃないけど、「できて当たり前」のスルーは本気で先生を刺したくなります。違うんです。違うんです。

「いやあ、アンヤ、君はこんなにも母国語と違う難しい言語をよくぞここまで勉強したね。漢字を使う日本人がここまでできるとは驚きだ!本当にすごいよ、感心するね!!君の先生でいることが僕の自慢だよ。ここで提案なんだが、もう少しハイレベルなことを勉強してみる気はないかね?いやいや、他の生徒は皆到達できなかったけど、君にならきっとできるよ!!」

って言ってほしいんですう〜〜〜。言って言って〜〜〜もっと褒めて〜〜〜〜!!!


一生懸命予習してもそれが「予習」とみなされず、結果分かってるものと捉えられ、そこを教えてくれない。

こんなことってないですよ。全ての言語学習者にとって、こんな救われないものはないですよ。褒めてくれなきゃ全然楽しくないです。楽しくない学校なんか行きたくありません。なぜ勉強するのかというと、スウェーデンで生活し、仕事を手に入れるために必要なものだからです。ですが、楽しくなくては続けることはできません。アンヤはなんの為に勉強するの?ハイ、褒められるためでありますセンセー!!

しかもグラマー間違ってる箇所なんか発見しちゃった日は、もう信用できないですよね。「それで本当に合ってんの〜?」と。正確な答えを提示してくれない学校は学校じゃありません。


なーんてな。

わかってます。なんだっていつだってどこだって、何かやって褒めてくれる人なんてそうそういません。ダーリンも「会社じゃどんな大きな仕事しても、誰も褒めてなんかくれないよ」と。でも、だからこそそういうものが必要なのです!

というわけで、自分で自分を褒めることにしました。セルフエステみたいなものか?題して「褒美だ!大作戦」(笑)詳細は後日。

2010年5月2日日曜日

日本人としてロリる。


今週の金曜日はスウェーデンのイベントで、春の訪れを告げるでっかいたき火を見に行く…はずだったんだけど、一緒に行ったダーリンの妹さんの家の暖炉の火でごまかしてしまった…というしょぼい結末だったので、先週のゴスロリフリマのことを書きたい。

日本人会主催のパーティ会場にも小さいチラシがあったし、フリー新聞のイベント欄にも書かれてたゴスロリフリマ、「ゴスロリロッピス」。そんな興味もなかったんだけど、イベント会場で見かけたロリ達のかわいさにめろめろになってしまっていた私は、身の程も知らずに「ちょいロリぐらいは日本人としてトライしたい」と思う様になります。

会場はネットショップの店舗で、日本のクールなグッズをネットで売るという若者らしい小さいお店。で、スウェーデンの若きゴスロリ達が、自分の持ち物をフリマの様に売るまさにフリーマーケットだったんだけど、すごい雰囲気だった。もちろん会場が小さいので、全員が入り切らず外に並ぶわけだが、たまたま通りかかった人のパパラッチぶりは笑えた。そりゃそうだよなー。道ばたに突然ゴシックな人とロリな人とパンクな人が入り乱れて並んでいるんですもの。

なぜ日本人としてトライしたいのかというと、スウェーデンでもゴスロリはヨーロッパでもなくイギリスでもなく「日本」からやってきた立派なカルチャーと認知されつつあるからであります。恐るべし日本。今や日本は寿司の国でも侍の国でもなく、ナルトとゴスロリの国なんであります。すごいよね。

ってなわけで、携帯で「AYAに付き合わせられてゴスロリロッピスに並んでマース」とフェイスブックに愚痴っているダーリンを尻目にきょろきょろと美少女を物色。

ああ。こちらは根っからの金髪ですからね。中には横に大きいロリもいましたが、パーフェクトなロリータもおりました。少ないおこづかいの中からこうやってかわいい物を私みたいに集めているのね…と思うと感無量。ここに同志がおりましたよ!!随分年が離れてるけどね。

結局ロリータ服など買える勇気もサイズもなく、アクセをちょろっと買って終わってしまったんだけど、いい勉強になった。最初は「ホイップアクセでも作ってスウェーデンで売りまくろう!」とか思ったんだけど、ロッピスには同じようなホイップアクセ、いっぱいありました。中にはどう見てもダイソーグッズなものが500円くらいで売られてましたけどね。何を送るにもコストかかるからしかたないんだけど、狭いシェアで商売するのはウクレレでもう懲りてるので(笑)諦めます。

で、これからスウェーデンでなにをするかまだ考えてないけど、ゴスロリメイドカフェでも経営すっかな。毎日萌え萌えで私が一番貢ぎそうだが。(笑)

ちなみにダーリンのフェイスブックのアンサーに「君がどんなゴスロリ服買ったのか見せてくれ」とか書かれてるそうです。ダーリンロリータ化計画も私的には悪くない。(笑)