2010年5月10日月曜日

アンヤ、脳みそから血がにじんでるよ。

冗談じゃないぞコノヤロー。難しいじゃないかコノヤロー。なんで急にこんなにレベルがあがるんだコノヤロー。

見た事もない単語ばっかりでびっくりするじゃないか。それをこれから勉強するんだっていったって、限度ってものがあらあ。
しかも他の生徒は4年スウェーデンに住んでるって奴も一緒じゃねーか。いくら勉強しても追いつかねえじゃねえか。何よりウェブで勉強ってなんだこりゃだ!!しかも間違ってるぞグラマー!!学校が間違えてどうすんじゃ!!いったいどういうこった!!


木曜日から通い始めたニュークラスには不満がいっぱい。なにせ、新しくカリキュラムを作ったばかりのできたてホヤホヤのクラスなので、どうも先生も生徒も何がわかんないのかわかんなくて、いちいち戸惑う。

何が新しいのかというと、通常は午前中か午後だけしか授業がないのだが(一週間15時間)、このクラスはその授業に加えて「ウェブ」でのお勉強時間が組み込まれており、その時間もとって一週間30時間の授業をするという画期的なものなのだ。何がお得かというと、授業料が節約できる。あ、ちなみに生徒は無料で学校に通えます。

通常約1年で卒業するところを5ヶ月で卒業できるので「先生を雇うお金が節約できる、すばらしいクラスですよ!」とお金を出している政府に学校がアピールするためのクラスなのだ。学校もいろいろあるので、プレゼンしてより多くの生徒を獲得したいのだ。生徒は早く卒業できるというささやかなメリットがある。

でも。おいおい、そんな簡単なことじゃねえだろ。いくら生徒の学習意欲次第だって、習ってないことを自主勉強して「ああ、そこはもう分かってるのね君は」とか勘違いされてスルーされることに腹が立つ。

他の生徒さんはスペイン語、ロシア語、クルド語が母国語の方々ですが、みなさん基礎的な文章の組み立ては英語とスウェーデン語と一緒の「SVO」なんです。同じ言葉もいくつかあるらしいし、結構カンタンなんです。

でも。日本語はまったく作りが違う上、英語もばっちりじゃないのにメインのコミュニケーション言語は英語、しかも一生懸命勉強しても一向に他の生徒に追いつかない。

しかも、スウェーデン人にとって「アヤ」という発音はとっても難しいらしく「アンナ」とか真ん中に「ン」を入れてきやがるんですよ、やつらは。すでに私は「アンヤ」になってます。呼ばれても気づかねえ気づかねえ。(笑)多分先生は私の集中力がよっぽどいいのかと勘違いしてやがります。

そういえば先日、ダーリンのウクレレ友達がフェイスブックで「日本人にとってスウェーデン語を習うのはカンタンらしいな。知り合いの日本人もすっごいスウェーデン語話せるぞ」と書いたらしい。

ふざけるなコノヤロー。簡単なわけないじゃないか。そいつはな、脳みそから血がにじむくらい勉強してやっとスウェーデン語を話せるようになったんだぞ(と思う)。死にそうなほどこんがらがったグラマーの壁と、一生理解できないと思われる発音の壁を乗り越えて、今そこに立っているんだ。ああ、ダーリンのウクレレ友達を本気で(以下略)

…と、ここまで怒り狂ってわかりました。今度の先生は「褒めてくれない」んだと。いや、別に先生の褒め言葉だけがやる気の根源じゃないけど、「できて当たり前」のスルーは本気で先生を刺したくなります。違うんです。違うんです。

「いやあ、アンヤ、君はこんなにも母国語と違う難しい言語をよくぞここまで勉強したね。漢字を使う日本人がここまでできるとは驚きだ!本当にすごいよ、感心するね!!君の先生でいることが僕の自慢だよ。ここで提案なんだが、もう少しハイレベルなことを勉強してみる気はないかね?いやいや、他の生徒は皆到達できなかったけど、君にならきっとできるよ!!」

って言ってほしいんですう〜〜〜。言って言って〜〜〜もっと褒めて〜〜〜〜!!!


一生懸命予習してもそれが「予習」とみなされず、結果分かってるものと捉えられ、そこを教えてくれない。

こんなことってないですよ。全ての言語学習者にとって、こんな救われないものはないですよ。褒めてくれなきゃ全然楽しくないです。楽しくない学校なんか行きたくありません。なぜ勉強するのかというと、スウェーデンで生活し、仕事を手に入れるために必要なものだからです。ですが、楽しくなくては続けることはできません。アンヤはなんの為に勉強するの?ハイ、褒められるためでありますセンセー!!

しかもグラマー間違ってる箇所なんか発見しちゃった日は、もう信用できないですよね。「それで本当に合ってんの〜?」と。正確な答えを提示してくれない学校は学校じゃありません。


なーんてな。

わかってます。なんだっていつだってどこだって、何かやって褒めてくれる人なんてそうそういません。ダーリンも「会社じゃどんな大きな仕事しても、誰も褒めてなんかくれないよ」と。でも、だからこそそういうものが必要なのです!

というわけで、自分で自分を褒めることにしました。セルフエステみたいなものか?題して「褒美だ!大作戦」(笑)詳細は後日。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

あー、怪我でもされていたのかと(^^;)
でも無料っていいですよね、さすがスウェーデン!
極東の地下でひっそりと生きている身としては
アンヤさんの叫びが、丘の上のハイジの楽しい歌声のようです。よくできましたはなまる〜!

tarenao

匿名 さんのコメント...

褒美だ大作戦、楽しみにしています。
きっと私にも必要です……。