2011年3月15日火曜日

お金は気持ちになるんだって、わかんないんだよ。

まず始めに、地震の被害に遭われた方々に深くお見舞い申し上げます。

さて、先日フェイスブックにこういう投稿をしました。

「スウェーデンにあるボランティア団体は義援金の受付などをしないらしい。日本は豊かな国だからだと。

では、なぜ日本は豊かなのでしょうか?
それは、

日本人が豊かになろうと努力して働いたからです。

日本はもともと豊かな国なわけではありません。
石油も出ないしダイヤモンドも出ません。あるのは人間の知恵と労働力という資源だけです。

ふざけるなスウェーデン。
豊かだから支援しないだと?じゃあどこを基準に豊かじゃないというんだ。
どこを基準に支援が必要ないというんだ。
働かない国の人間にそんなこと言われたくない。

一生懸命に生きようとしている人間を馬鹿にするな。」



今旦那との凄まじい言い争いを終えたところです。
これでちょっと分かったのは、スウェーデン人は義援金が何に使われるかとかどこに行くかとかあんまり知らないということです。

やつらは日本にお金を送る=国にお金を送る、と考えているようなのです。
たしかにハイチの地震などでは国自体も貧しいので国が被災者を支援する事はできません。
そういう意味では、国家に直接お金を送ることはとても大事な事です。

でも、私たち日本人は「義援金→国へ行く」とはだれも考えていないと思います。
義援金とは、例えば赤十字だったりユニセフだったりと、
「被害に合った方々を助ける人のところにいくお金」だと認識していると思います。
そのお金は食料になったり水や衣服になったり、薬、車、灯油等、被災者たちを助ける救援物資となるわけです。
さらに、壊された学校の再建にも役立てられるわけです。
でもそこがいまいちわかってない。伝わってないんです。

スウェーデン人たちは、義援金は直接被災者か国へ行くと思っている。被災者に紙のお金が渡されると。
でも日本はリッチだからお金はいらないよね、となる。
だって、皆食料を買うのに並んでるじゃないか。お金はあるんじゃん、となる。

そーじゃねーだろ。

たった一人の旦那の意見だけで「スウェーデン人は」とはいいたくないですが、様々な所から同じ声が聞こえて来ます。
違うんだよ。気持ちなんだよ、気持ち。お金は気持ちになるんだよ。これは絶対に翻訳できない。

それに被災者だって色々だし、今の時点でテレビカメラが入れるところにいる人はまだマシな方なんだってスウェーデン人は誰もわかんない。

ミクシで「道ばたで募金活動をする」といいつつ、他の日本人に”痛いから”と言われて密かにキズついた私でありますが、
このお互いの誤解…

スウェーデン人の誤解「義援金→国へ行く。日本はリッチだから必要ない」と
日本人の誤解「スウェーデン人は日本を見捨てている」という誤解を解く為に、やっぱり募金活動やろうかな…とも思います。

ここで頭を使うんだ、コピーライターだろうが!!
コンセプトが大事。そう、それが一番大事。
きっと、お金がどういう風に使われるのかがわかれば、スウェーデン人も鬼ではないと思う。(本気で貧乏な人も沢山いるけど)

私がここスウェーデンの地で「今できること」。
それは、スウェーデンを憎むことではなく、分かってもらうために根気よくできることをやること。

ただ、この国では悲しい事に「募金サギ」をやる人もたくさんいて、何かネームバリューがないと信じてくれません。
募金したお金を持ち逃げすると思っているんです。トンでもない国です。

とにかく、何か考えます。

7 件のコメント:

K さんのコメント...

AYAさん初めまして。スウェーデン地方都市在住のKといいます。私も微力ながらも何かできることをと探していました。

そして同じスウェーデン在住のブロガー「もみの木ちえさん」の「折鶴運動」活動に賛同することにしました。
折鶴を通して、日本の震災のことを知ってもらい、SMSで赤十字経由で義援金ができることをお知らせする活動です。
押しつけではなく、お気持ちのある方にはその人自ら行動(寄付)をしていただくものです。
友達の家に明日集まって一緒に折鶴を折り、賛同し置いてもらえるように団体機関、お店等を回ってに交渉する予定です。

AYAさんもいかがですか?
よかったら、ちえさんにコンタクトを取ってみてください。

また、AYAさんが活動されるにあたって、何か参考になるかもしれません。

では、お互い頑張りましょう。

ブログURL:
http://blog.livedoor.jp/grahn777/archives/2011-03.html#20110318

Aya(UkuleleAya) さんのコメント...

Kさん、はじめまして。コメントありがとうございます。特にブログランキングなどにも入ってないのに、よくここを知ってましたね。私が驚いてます。(笑)折り鶴の運動、素敵ですね。私は結婚した時にスウェーデン人の友達の娘さんに紅白の折り鶴をもらいました。折り鶴の作り方は、すでに日本人としてはデフォルトになってると感じます。(笑)

私の場合でいえば、ちょっとここでは理由があって言えませんが、もう私なりに活動をはじめています。もう既にいっぱいいっぱい(笑)なので遠慮させていただきますが、Kさんも「折鶴運動」を通じて、新しい人と出会ったり、意見を交換したりして貴重な体験ができるように願っています。

ミニラ さんのコメント...

AYAさんお久しぶり。頑張っているようですね。
YouTube見ました。選曲がとってもナイスです。
AYAさん1番でダンナ様が2番という構成もいいですね。
もちろんボーカルもきれいな英語で素敵です。

Aya(UkuleleAya) さんのコメント...

ミニラさんお久しぶり!そちらは大丈夫ですか?
コメントありがとう。まったりゆっくりウクレレ続けますよ。

K さんのコメント...

AYAさん、こんにちは。
先日 桜祭りで声をかけたものです。
ここでコメントさせていただいたKです。
びっくりさせてしまってごめんなさいね。

このブログ記事を読んでから、AYAさんのことが、勝手ながら心配になっていました。
桜祭りのお見かけし、お元気そうだったので安心しました。躊躇しましたが、思い切って声をかけさせていただきました。

お忙しそうだったので、ほとんどお話できませんでしたが、お会いできてよかったです。
またいつか、お会いする機会がありましたら
フィーカでもできたらうれしいです。

わたしもスェーデン語に悪戦苦闘しています。どーしたらインプット、アウトプットできるのやら。新しいスウェーデン語が入ると英語が抜けていくという悲しい状況です。語学の許容量がMAXになってしまっているようです。涙。

Aya(UkuleleAya) さんのコメント...

Kさんコメントありがとうございます&声をかけてくださってありがとうございました!とても嬉しかったです!多分そうかな〜と思いつつ、ちょっと自信がなかったのでノラリンコとした返事になってしまい申し訳ありませんでした。

桜祭りはとても元気にやっておりました。というのも着物が着られたからです。なかなか機会がないので嬉しくて。あとスウェーデンの方に「スウェーデンの生地の着物、素敵!」って言ってもらえたので上機嫌でした。

あと、もともと私は内なる言葉が指から漏れていくタチでして…色々ご心配かけてすみません。

でも最近の方がもっと深刻かも知れません。親兄弟に親戚が全員関東在住なので、放射能の心配で頭がいっぱいです。「私はまぬがれたんだ」という非情なる安心感と罪悪感…これは知らぬ間に私が自分で選んだ「十字架」なのかも知れません。

Aya(UkuleleAya) さんのコメント...

あああ、それからKさん、よかったらフィーカしましょう!コメント欄にメールアドレスをいただければ、公開せずに私だけ見られます。ぜひご連絡ください!勉強お互いがんばりましょうね!!