2013年3月4日月曜日

脚長おじさんの着物。



今すっごい勢いで、男物の着物をお直し中。
お直しと言っても、通常の着物のように「ほどけばホレ元通り~」なお直しじゃなくて、

がっつり切って、しかも縫い目の端はジグザグミシンで始末

というかなりおおざっぱな処置、展開中。

そもそも、この着物は私の母の父、すなわちおじいちゃんの着物。
おじいちゃんが亡くなって、もうかれこれ20年以上。
しかし誰にも着物は処分できず、茶箱(古い!!)の中にひっそりと眠っていた物だった。

ウールだから穴もちょっと空いてるし、袖の端っことかにはすごいホコリの玉が入ってたりもしたが、まだまだ現役。

この着物は売りたくないから、色々と使えるレンタル用の着物にする予定。
しかし。男物の着物には大きな問題がある。

男物の着物は、おはしょりをしないで着る、いわゆる「付いた毛対丈」で着るのだ。
昔の日本人の男性の身長は低かった…。
リサイクルショップなどをまわってみても「あら、これ162センチの私にぴったりー♪」なサイズしかない。
女の私に合っててもしょうがないさね。

ちなみにうちの旦那は身長193センチ。もう合わないのは承知の上なので諦めてるけど、
せめて180センチくらいの人までががんばって着られるくらいの丈の着物がほしい…と思って作ってる。
スウェーデン人男性の平均身長は180センチらしい。平均でそれかよ!!

着物にはさみを入れるのは、毎回躊躇するけど、今回はさくっと軽く入った。
というのは、このお直しをすることで、おじいちゃんの着物がまた誰かに楽しんでもらえる着物に変身すると思えるから。

まだまだ現役で使ってほしいから、穴も直し、丈もなんとか直し、立派なアンサンブルになるように心を込めて「ミシン」を使用中。(笑)
だって横のラインはミシンじゃないと構造上補強できなかったんだもん。
縦のラインは手縫いでちくちくしまっせ。もちろん。

さてさて、スウェーデンの脚長おじさんたちを「粋な」「着流し」に仕上げられますかね。楽しみ。

…って言ってるうちにできちゃった!!

意外に足し布のところが目立ってる様にも見えますが、羽織を着るので隠れるということで。写真でも見えないでしょ。
ただバランスが悪くなっているのは承知の上で、実際180センチの人に試したいものっすな。

旦那のバンド練習に見学に行って、誰かに着させちゃおうかなあ?

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